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「韓日中」と言っていた尹大統領、再び「韓中日」に…朝ロ会談には沈黙

登録:2023-09-12 19:00 修正:2023-09-13 07:28
国務会議生中継「韓中日首脳会議を積極推進」
尹錫悦大統領が12日、龍山の大統領室で開かれた国務会議で発言している/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は12日の国務会議で、インドネシア・インド歴訪の成果を強調し、「今回の歴訪期間に、中国の李強首相と日本の岸田文雄首相は韓中日首脳会議の再開を支持する意思を表明した。韓国は議長国として、韓中日首脳会議の開催を積極的に推進していく」と述べた。尹大統領は歴訪中には「韓日中」と日本を前に出した表現を使ったが、この日は「韓中日」と言った。なお、国際的政治懸案であり開催が差し迫った朝ロ首脳会談に対する立場は示さなかった。

 尹大統領はこの日、龍山(ヨンサン)大統領室で開かれた国務会議で、「今回の多国間外交の舞台でインド太平洋地域の多くの首脳が私がいつも国際会議で強調してきた自由・平和・繁栄の基調に言及した」とし、このように述べた。尹大統領は国務会議の前半部分をテレビ生中継で公開し、13分50秒間にわたりASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議と主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の結果や交流に関する立場を述べた。

 尹大統領の冒頭発言には、対北朝鮮メッセージではなく、歴訪期間中に中国・ASEAN諸国と対北朝鮮制裁に関連して意見を交わした内容だけが盛り込まれた。尹大統領は「昨年に比べ、より多くの国の首脳が北朝鮮の核の脅威が近隣地域の平和と経済発展に重大な妨害要素であることを指摘し、国連加盟国はもちろんすべての安全保障理事会常任理事国が北朝鮮の安保理決議違反に対して責任を持って行動しなければならないと発言した」と強調した。

 尹大統領はさらに「(中国の李強首相との会談で)韓国と中国は共に多国間主義・自由貿易主義を強く支持してきただけに、その前提となる規範に基づいた国際秩序構築のために協力していこうと話した」「北朝鮮の核の脅威が大韓民国には実存的脅威であるため、北朝鮮問題が韓中関係にとって障害になってはならないという点を強調した」と付け加えた。

 尹大統領は「(李首相に)北朝鮮の核問題が深刻になればなるほど、韓日関係がさらに強固になるしかないことに言及し、韓中関係の発展のためにも中国が安保理常任理事国として責任ある役割を果たすよう要請した」と強調した。

 韓米日協力についても強調した。尹大統領は「安保・経済・科学技術に関するキャンプデービッド3カ国協力体系は国際社会の平和と繁栄に貢献することはもちろん、韓米日3カ国の国民に良質な働き口を大量に作るという点に共感した」と話した。

 尹大統領は今回の歴訪を機に消化した2国間会談のたびに経済協力に向け努力したと繰り返し言及した。尹大統領は「経済の対外依存度が世界で最も高い我が国は、海外市場を駆けずり回ってこそ経済に活力が回り、働き口が生まれる」とし、「私は近隣諸国との2国間首脳会談で経済協力を語るたびに、韓国企業の海外営業活動を制約する相手国の中間財と資本財に対する輸入規制政策が、相手国の産業発展と雇用創出に逆効果となりうるという点を指摘した」と述べた。

 尹大統領はそれと共に「先週の歴訪で、私の就任後1年4カ月の間に約50カ国の首脳と会い、2国間会談を行なった」とし、「今後在任中に大韓民国の国民と企業が進出しているすべての国の首脳と会い、国民と企業を支援する」と述べた。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1108134.html韓国語原文入力:2023-09-12 13:15
訳J.S

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