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韓米NGC初会議の日に…米戦略原子力潜水艦、42年ぶりに釜山港に入港

登録:2023-07-19 02:44 修正:2023-07-19 07:53
尹錫悦大統領が18日、龍山大統領室で開かれた韓米核協議グループの初会議に先立ち、(左から)米NSCのアバクロンビー国防・軍縮担当調整官、キャンベル・インド太平洋調整官、国家安保室のチョ・テヨン室長、キム・テヒョ第1次長と記念撮影をしている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 韓米は18日、ソウルで核協議グループ(NCG)の初会議を開き、「両国はともに協議して決定し、行動に出ることができる『一体型拡大抑止体制』へと進む」と発表した。韓米は同日、核兵器を搭載できる米オハイオ級の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)「ケンタッキー」が、42年ぶりに釜山(プサン)作戦基地に入港した事実も公開した。冷戦後、朝鮮半島に初めて米軍のSSBNが展開されたことで、朝鮮半島の緊張も高まるものとみられる。

 この日、キム・テヒョ国家安保室第1次長とカート・キャンベル米国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官、カラ・アバクロンビーNSC国防政策及び軍縮管理担当調整官は、龍山(ヨンサン)大統領室で初のNCG会議を開いた後に発表した共同メディア発表文で、「米国と同盟国に対する北朝鮮のいかなる核攻撃も北朝鮮政権の終焉に帰結し、韓米両国は韓国に対するいかなる核攻撃も直ちに圧倒的、決定的対応に直面することを強調した」と発表した。

 両国は「米国の核を含むすべてのカテゴリーの力量に裏付けられる拡大抑止を韓国に提供するという米国のコミットメントを再確認し、強化する機会を米国側に与えた」として、このように明らかにした。拡大抑止は、同盟国が核攻撃を受けた時、米国が戦術核兵器などを使って自国が攻撃された時と同じレベルで同盟国を攻撃した国に反撃し報復するという概念。

 両国は「核および戦略企画と北朝鮮の攻撃への対応に関する指針を含む二国間アプローチについて議論し進展させることにおいて、NCGが中心的な役割を果たすことを確認した」とし、保安および情報共有手続きの開発▽危機および有事の際の核協議および意思疎通体系▽関連企画・作戦・演習・シミュレーション・訓練および投資活動に対する協力および開発など、朝鮮半島における核抑止と対応能力を強化するための様々な業務体系を確立したと明らかにした。

 4月、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とジョー・バイデン米大統領は韓米首脳会談後に合意した「ワシントン宣言」で、NCGを新設することを決め、朝鮮半島における原子力潜水艦など米国戦略資産の常時展開を約束した。

 韓米はこの日の会議後、米国のオハイオ級SSBN「ケンタッキー」が1981年以来42年ぶりに釜山作戦基地に入港したと発表した。キャンベル調整官は記者会見で「現在、数十年ぶりに戦略原子力潜水艦が釜山港に寄港中」だとし、「核抑止を引き続き強力かつ信頼できる水準で維持することを望むという明確な意志であり、一連の活動」だと説明した。米国の拡大抑止への意志を行動で示したという意味だ。韓国国防部も報道資料を出し、「ケンタッキー」が釜山に入港したことを認めた。

 キム・テヒョ第1次長は「今日、韓国が別途の核武装を考慮する必要がないほど十分かつ確実な韓米拡大抑止が可能であることを確信した」と述べ、独自の核兵器の保有を目指さないという韓国政府の方針を改めて確認した。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1100736.html韓国語原文入力:2023-07-18 21:26
訳H.J

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