福島原発汚染水の海洋放出に対する市民社会団体の懸念の声が高まり続けている。
8日午前、ソウル鍾路区(チョンノグ)の日本大使館前を訪れた市民社会団体はそれぞれ記者会見を開き、日本政府の原発汚染水の海洋放出を糾弾し、「汚染水の海洋投棄を阻止するためのソウル行動」の発足を宣言した。彼らは口を揃えて「日本政府は福島原発汚染水を自国の陸地に保管せよ」と叫んだ。
まず記者会見を開いた環境、農漁民、労働、市民社会などの団体が参加した「日本の放射性物質汚染水の海洋投棄を阻止するための共同行動」は8日、国際海洋のデーを迎え、共同行動を起こした。同共同行動には93の韓国の市民団体と76の日本の市民団体、その他27カ国の72団体および国際団体7団体が名を連ねたうえ、31カ国から208人の個人も参加し、汚染水の海洋投棄に対して反対する意思を伝えたと明らかにした。彼らは日本政府に福島原発の汚染水を陸地で保管処理するよう求めた。
さらに「日本の放射性物質汚染水の海洋投棄を阻止するためのソウル行動」が記者会見を開いた。同団体は国際海洋デーを迎え、ソウル環境連合、ソウル民衆行動などソウル地域の20余りの市民社会団体で発足された。彼らは「日本政府は7月以後、福島原発の放射性物質汚染水の海洋投棄を予告している」とし「日本政府は福島原発の汚染水を陸地に保管する代案などが存在するにもかかわらず、海洋投棄を強行しようとしている」と糾弾した。また、「放射性物質汚染水の海洋放出は絶対だめだ」などと書かれたプラカードをポスターに貼り付けるパフォーマンスをした後、日本大使館に抗議書簡を渡そうと試みたが、警察によって制止された。
一方、福島第一原子力発電所の港湾で獲れたクロソイから放射性物質のセシウムが食品基準値の180倍も検出されたという日本メディアの報道以降、海洋水産部は7日、これに関連して「福島産水産物の国内輸入はない」と明らかにした。
問題のクロソイは大きさ30.5センチ、重さ384グラムで、原発1~4号機の沿岸で防波堤に囲まれたところでとれた。
同日の現場を写真で振り返る。