本文に移動

全斗煥氏の孫の所有株4.8億ウォンが仮差押さえに

登録:2023-06-07 04:01 修正:2023-06-07 08:49
裁判所、「チョン・ウウォン所有株仮差押さえ」 
パク・サンアの申し立てを認容
全斗煥氏の孫のチョン・ウウォンさんが先月17日、光州北区の国立5・18民主墓地で開催された第43周年5・18民主化運動追悼式に参加し、献花している/聯合ニュース

 全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の孫のチョン・ウウォン氏(27)を相手取ってパク・サンア氏(51)が裁判所に申し立てていたチョン・ウウォン氏所有株の仮差押さえが認容された。ウウォン氏の父親のチョン・ジェヨン氏は、ウウォン氏の母親と離婚後、パク氏と再婚している。

 ソウル西部地裁民事51単独のパク・インシク部長判事は6日、パク氏が先月10日にチョン・ウウォン氏を相手取って約定金を返還していないとして申し立てていた約4億8232万ウォン(約5160万円)規模のウェアバレー株の仮差押さえを、先月17日に認容したことを明らかにした。ウェアバレーは全斗煥氏の次男でウウォン氏の父親であるジェヨン氏が2001年に設立した情報技術(IT)企業で、全斗煥一家の秘密資金のルートとされている。

 裁判所がパク氏の申し立てを認容したことにより、ウウォン氏は自身の保有するウェアバレー株を任意に売却・処分することはできなくなった。この件をめぐって訴訟が起こされれば、この所有株をめぐってチョン・ウウォン氏とパク氏が法廷で争うことになり得る。

 2013年に検察の「全斗煥一家未納追徴金」特別徴収チームは、秘密資金の管理人でありウェアバレーの代表でもあるソン・サムス氏から全斗煥氏の秘密資金5億5000万ウォン(約5880万円)を徴収している。ソン氏は当時、ウェアバレーの筆頭株主(持株比率49.53%)で、チョン・ジェヨン氏の息子であるチョン・ウウォン氏とチョン・ウソン氏もそれぞれ7%を保有していた。

 これまでチョン・ウウォン氏はメディアとのインタビューなどで、ウェアバレーはここ3年間に現金配当を行っているが自分は受け取っておらず、父親(チョン・ジェヨン)が横取りしたという趣旨の主張を展開してきた。チョン・ウウォン氏の実母のチェ・ジョンエ氏はフェイスブックで「2019年にチョン・ジェヨン氏が、生活費がないのでウェアバレー株をパク・サンア氏に譲渡してくれと言ってサインを強要した」とし、「株式譲渡(契約)当時、贈与税を節約するためにパク氏が子どもたちの学費を貸したのを返したと偽った内容を作成し、書類に印鑑を捺印させた」と主張している。

パク・チヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1094817.html韓国語原文入力:2023-06-06 18:30
訳D.K

関連記事