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全斗煥元大統領の孫「祖父の寝室の壁に数百、数千の現金入った封筒がいっぱい」

登録:2023-04-06 03:00 修正:2023-04-06 08:58
チョン・ウウォンさん、ラジオのインタビューで裏金さらなる暴露予告も 
故全斗煥氏の孫のチョン・ウウォンさんが31日午前、光州北区雲亭洞の国立5・18墓地内の第1墓域にある故キム・ギョンチョル烈士の墓碑をふいている=光州/共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 全斗煥(チョン・ドゥファン)氏の孫のチョン・ウウォンさん(27)は、「幼い頃、祖父の自宅の寝室の壁に現金入りの封筒がいっぱい入ったカバンが複数あり、ハナ会などの客が来れば小遣いを与えるのが慣例だった」と主張した。先月に続き、全氏一家の「裏金」について暴露を継続している。

 チョンさんは4日夜、韓国放送(KBS)の番組「ザ・ライブ」に出演し、このように語った。同氏は「私たちの家族の慣例は毎週日曜日に祖父の家に行くこと」だったとし「幼い頃、祖父の家にハナ会の方々もやって来たし、本当に多くの人が訪ねてきたが、いつも金の入った封筒を配っていた」と語った。チョンさんは「寝室の壁に現金入りの封筒がいっぱい入ったカバンが複数あり、封筒は本当に厚かった」と当時を想起した。

 封筒に入っていた金額は「百万ウォンから1千万ウォン単位だった」とし「小遣いをやるのが慣例だったので、皆ますます(祖父に)忠誠をささげ、従ったのだと思う」と付け加えた。チョンさんは先月15日のハンギョレの電話取材でも「祖母(イ・スンジャ)が延喜洞(ヨンヒドン)の自宅で働く女性使用人たちの口座に学資金を支援してやっていた。母が延喜洞の自宅の金庫には莫大な裏金があると言った」と暴露している。

 チョンさんは祖父の全斗煥氏について「強制的に愛嬌を振りまかなければならない恐怖の対象だった」とし「家族を含むすべての人々が(全氏に)よく見せようとし、少しでも多くの相続を受けたり小遣いをもらったりする、そのような存在」だったと語った。

 チョンさんは、残る全斗煥氏の裏金は「(叔父である)チョン・ジェグク氏に最も多く渡ったはず」だとし、「(ただ)追徴金や裏金に関する調査を多く受けたことで、金によってつながっていた家族なので金がなくなったらばらばらになった」と語った。

 チョンさんは先月31日に光州(クァンジュ)を訪ね、5・18民主化運動に対する弾圧の被害者と遺族の前で謝罪したが、その後、全氏一家は彼が連絡しても取らず、彼に連絡もしていないとみられる。チョンさんは「むしろ米国にいる時は韓国に来いと言っていた家族たちは、(今は)連絡しても出ない」、「母は唯一、誇りに思うし本当にお疲れ様と言ってくれた」と語った。

 チョンさんは4日午前にSBSラジオ「キム・テヒョンの政治ショー」に出演した際にも「実兄は、警察に通報して私を精神病院に入れようとした」と主張している。

 死ぬまで5・18民主化運動に対して謝罪しなかった祖父について、チョンさんは「非常に恥ずかしく、申し訳ない」とし、「(今後も)5・18行事は、行けるのであれば(引き続き)行きたい」と語った。最後にチョンさんは自身の家族に向かって「自分の行動によって他の家族の謝罪を導き出したいという気持ちがある」とし、「そうしてはじめて、より一層(5・18民主化運動の)真実が明らかになるだろう」と強調した。

 一方、チョンさんはSBSラジオとのインタビューで「公開された(チョン・ウウォンさんが公開した)映像を見ると、幼い頃から札束があったということから、裏金に関する多くの話をしていますが、自分ですべて確認したのか」と司会者に問われ、「はい。その部分に関しては、私の母が陳述する内容を金曜日(7日)のSBSの放送を通じてすべて確認できます」と、裏金に関するさらなる暴露を予告した。

イ・ユジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1086597.html韓国語原文入力:2023-04-05 11:40
訳D.K

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