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米国記者「盗聴再発防止の約束取り付けたか」…尹大統領「時間をかけて意思疎通」

登録:2023-04-28 02:00 修正:2023-04-28 07:51
尹大統領「米調査結果を見守る」 
バイデン大統領は一切言及せず
米国を国賓訪問した尹錫悦大統領とジョー・バイデン米大統領が26日(現地時間)、ワシントンDCのホワイトハウスのローズガーデンで開かれた共同記者会見で握手を交わしている/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が韓米首脳会談の記者会見で、米中央情報局(CIA)の国家安保室関係者の盗聴情況と関連し、「米国の調査結果を見守り、十分意思疎通を図る」と述べた。米国国賓訪問前に大統領室関係者たちが示した態度同様、尹大統領が首脳会談で再発防止の約束さえ取り付けられなかったことについて、野党は「主権国の威信を投げ捨てた」と批判した。

 尹大統領は26日(現地時間)、米ワシントンのホワイトハウスでジョー・バイデン米大統領と首脳会談後に開いた共同記者会見で、「二度と米国が韓国を盗聴しないというバイデン大統領側の約束があったのか」という米国記者の質問に対し、「その部分については、いま韓米間で意思疎通を図り、また必要な情報を共有している」と答えた。さらに「いま米国でも調査が行われており、国家間の関係において多様で複雑な要因がある問題については少し時間をかけて米国の調査結果を見守り、十分に意思疎通するつもり」だと述べた。質問に対して即答を避け、両国の「信頼」だけを強調したのだ。バイデン大統領は盗聴問題について一切言及しなかった。

 尹大統領は25日(現地時間)に公開された米NBC放送とのインタビューでも、「友人が友人を偵察するのか」という質問に対し、「禁止されるものとは考えていない。信頼があれば揺るがない」と答え、大騒ぎするような問題ではないと言わんばかりの態度を示した。

 これに対し、野党「共に民主党」のカン・ソヌ報道担当はブリーフィングで「国格と対面がかかった米国の盗聴波紋は議題として扱われることさえなかったことは遺憾」だとし、「いくら近い間柄でも、追及すべきものは追及してこそ友情も深まるもの」だと批判した。正義党のイ・ジョンミ代表も常務執行会議で「会談で米国情報機関による大統領室への盗聴・傍受について米国大統領の謝罪と再発防止の約束はなかった」とし、「主権国の威信を投げ捨てた大統領の姿に国民は侮辱を感じざるを得なかった」と述べた。

ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1089675.html韓国語原文入力:2023-04-27 20:50
訳H.J

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