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韓国、北朝鮮の無人機対策で電波かく乱・レーザー兵器の導入を前倒し

登録:2023-01-09 01:53 修正:2023-01-09 08:00
韓国軍当局は最前線から領空に侵入する北朝鮮の無人機にジャミング電波を発射して落とす電子戦装備を244億ウォンをかけて2026年1月までに開発するとしていたが、前倒しを決めた。上は小型無人機対応システム(Block-1)の概念図=防衛事業庁提供//ハンギョレ新聞社

 韓国軍当局は8日、北朝鮮の無人機対策として、無人機やドローンを迅速にとらえる感知および打撃システムの導入を検討していることを明らかにした。先月26日の北朝鮮の無人機への対応過程では、2014年と2017年の北朝鮮無人機事態に比べ無人機の探知・識別能力は高まっているものの、撃墜に適した武器がないことが明らかになっている。

 軍当局は、首都圏上空での無人機に対するミサイル・機関銃による射撃は民間人への被害が発生する恐れがあるため、小型無人機の飛行時に使用する、電波信号などをかく乱する兵器を早期に確保することを決めた。電波かく乱方式を用いる携帯用小型無人機対応システムは、来年購入して実戦配備する予定だ。韓国型ジャマー(電波かく乱装備)も、当初予定されていた2026年1月より開発時期を前倒しする。

 2027年の実戦配備を目標としていたレーザー対空兵器も、試作品を第一線の部隊に優先配備することを決めた。この兵器システムは軍でテストの最終段階にあるという。軍は、レーザー対空兵器の実戦配備の前には、攻撃ヘリコプターに搭載されたバルカン砲に自爆焼夷弾を追加補給することも検討している。焼夷弾は標的に命中すると火災を起こす弾薬であるため、無人機に当たらずに地上に落ちると民間に大きな被害が発生する。自爆焼夷弾は一定距離を飛ぶと自爆し、民間への被害発生のリスクを減らす。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1074874.html韓国語原文入力:2023-01-08 17:56
訳D.K

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