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韓国の気候政策の点数、世界で「下から4番目」

登録:2022-11-15 05:18 修正:2022-11-15 08:19
[国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議] 
韓国、2018年57位、2019年58位、2020年53位、21年60位 
CCPI専門家「再生可能エネルギーを30%に引き上げるべき」
エジプトのシャルムエルシェイクで開かれている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の会場外に設置された総会ロゴ。ロゴの背景に夕日が写っている=シャルムエルシェイク/AP・聯合ニュース

 韓国の気候政策目標と履行水準は、2年連続で国際社会の最下位グループである60位を記録した。

 国際評価機関のジャーマンウォッチと気候研究団体のニュークライメイト研究所は14日、全世界の温室効果ガス排出の90%を占める60カ国(欧州連合を含む)を対象に気候政策と履行水準を分析し、このような結果が盛り込まれた気候変動パフォーマンス・インデックス(CCPI:Climate Change Performance Index )を発表した。

 CCPIは毎年各国の最新政策とイシューを反映して発表される。4部門(温室効果ガス排出、再生可能エネルギー、エネルギー消費、気候政策)にそれぞれ点数が付けられ、国別の合計点が発表される。比重は温室効果ガス排出が40%で、残りの部分はそれぞれ20%。

 今年の調査で韓国は「非常に低調」(24.91点)と評価され、最下位グループの60位にランク付けされた。具体的に温室効果ガス排出(10.51点)、再生可能エネルギー(3.49点)、エネルギー消費(5.93点)は「非常に低調」、気候政策(4.98点)は「低調」だった。韓国よりさらに悪い評価を受けた国はカザフスタン(24.61点)やサウジアラビア(22.41点)、イラン(18.77点)の3カ国だけだった。これに先立ち、韓国は同じ機関のランキングで2018年57位、2019年58位、2020年53位、2021年60位を記録した。

2022年、韓国が国際気候変動パフォーマンス・インデックスで世界最下位グループの60位を記録した。韓国の下はカザフスタン、サウジアラビア、イラン= 出典:気候変動パフォーマンス・インデックス(CCPI)レポート//ハンギョレ新聞社

 今回のランキングには、韓国が昨年末に発表した対2018年比40%削減を盛り込んだ2030年「国が決定する貢献(NDC:温室効果ガス削減目標)」の上方修正案、2050カーボンニュートラル(炭素中立)シナリオ、国際メタン誓約への加入などが反映された。しかし、CCPIの専門家らは、このような韓国の対応が依然として不十分だと分析した。

 特に、専門家たちは韓国の再生可能エネルギー普及目標の縮小を批判した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は8月末、第10次電力需給基本計画実務案で、2030年の再生エネルギー発電比重を当初の30%から8.5%下げた21.5%に下方修正した。報告書では「韓国が2030年までに再生可能エネルギー発電比重を30%以上に上方修正し、石炭発電を止めなければならない」と強調されている。

 一方、今回のランキングでは基準を全て満たす国がなく、総合1~3位は該当なしとなった。デンマーク(79.61点)が4位で最も高い点数を記録し、スウェーデン(73.28点)、チリ(69.54点)、モロッコ(67.44点)、インド(67.35点)が上位を占めた。温室効果ガス排出量1~2位の中国と米国はそれぞれ51位(38.80点)、52位(38.53点)を記録した。

 気候ソリューションのチョ・ギュリ研究員は「昨年、韓国は相次いで気候目標を宣言したが、一部これに反する政策基調で今年も韓国が最下位圏に留まった」と指摘した。CCPI報告書の共同著者、ジャーマンウォッチのヤン・バーク先任顧問は「各国はエネルギー危機という外部的衝撃を再生可能エネルギーの拡大に集中し、化石燃料依存度を急速に下げられるようエネルギー効率を増進する機会にしなければならない」と強調した。

キ・ミンド記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1067223.html韓国語原文入: 2022-11-1419:55
訳H.J

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