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韓国、9月3日からコロナ検査なしで入国… 改良ワクチンは早ければ10月から接種

登録:2022-09-01 10:26 修正:2022-09-01 11:55
31日、中央災害安全対策本部「秋夕連休の防疫対策」などを発表 
入国前の検査廃止、入国後の検査は維持 
改良ワクチン、第4四半期に高危険群から順次接種 
連休中、高速道路の選別診療所で全ての人が無料でPCR検査可能
8月30日、仁川国際空港第1旅客ターミナルの入国者専用コロナ検査センターが海外からの入国者で混雑している/聯合ニュース

 9月3日から、韓国に入国する際に出発国で受ける必要のあった「入国前新型コロナウイルス検査」を受けずに済むことになる。また、秋夕(チュソク=中秋節)の連休中に高速道路のサービスエリアに設置された9カ所の臨時選別診療所では、すべての人が無料で遺伝子増幅(PCR)検査を受けることができる。最近流行しているBA.5変異に効果のある改良ワクチンの接種は、早ければ10月から、60歳以上など高危険群から開始されるものとみられる。先月31日に中央災害安全対策本部が発表した「秋夕連休の防疫・医療対策」と「冬のワクチン接種計画」をQ&A形式でまとめた。

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入国前の検査、RAT・PCRともに廃止

-入国前の検査はどう変わるのか。

「現在、韓国に入国する人は船舶・飛行機に搭乗する48時間前までにPCR検査または24時間前までに専門家用迅速抗原(RAT)検査を受け、陰性確認書を提出しなければならない。だが9月3日0時からはこのような入国前の検査結果は提出しなくてもよくなる。ただし、現行のように入国後1日(入国翌日まで)以内にPCR検査を受けなければならないという措置は維持される」

-なぜ方針が変わったのか。

「入国前の検査で新型コロナ感染症の陽性判定を受けた場合、出発国である国外に追加で滞在しなければならないという負担を考慮した決定だ。入国後1日以内に検査を行うため、入国前の検査の実効性があまりないという点と、世界各国が入国手続きを簡素化しているという状況などが反映された。経済協力開発機構(OECD)38カ国のうち、入国前に検査を実施している国は韓国と日本だけで、日本も9月7日から新型コロナワクチンを3回以上接種した人には入国前の検査を要求しないことにしている。韓国政府は秋夕の連休に帰国予定の韓国人などを考慮し、秋夕前に入国前の検査を廃止することを決めた」

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秋夕連休、サービスエリアでは誰でもPCR無料検査

-秋夕の連休には診断検査をどのように行うのか。

「連休期間の9月9日から12日まで、全国の高速道路9カ所に臨時選別検査所が設置される。ここでは誰でもPCR検査を無料で受けることができる。ただし、他の選別検査所では従来の方針通り、優先順位対象者(満60歳以上、自己検査キットで陽性、濃厚接触者、国外からの入国者など)だけがPCR検査を受けられる」

-飲み薬などの処方は?

 「連休期間、一部の医療脆弱地域では保健所で飲み薬を処方する。在宅治療者が医療相談および案内を受けられる医療相談センターと行政案内センターも、連休期間中は正常運営する。一部のワンストップ診療機関(5300カ所)も正常運営され、飲み薬の担当薬局も市・郡・区別に1カ所以上、当番制で運営される。新型コロナの陽性判定を受けたら、案内メールで行政案内センター・医療相談センターの連絡先が提供され、各市・郡・区のホームページでも確認できる」

-秋夕の期間、療養型病院・施設の面会はどうなるのか。

「療養型病院・施設の接触面会は制限される。非接触の対面・非対面による面会のみ可能だ。その他に距離措置や集まりの人数制限はない。ただし防疫当局は、症状があれば自ら気をつけ、高年齢層・基礎疾患者などの高危険群の人を含む会合は小規模で持つよう勧告している」

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改良ワクチンは第4四半期から接種開始

-改良ワクチンの接種の対象者と時期は?

「政府は今年第4四半期(10~12月)内には改良ワクチンの接種を開始できるとみている。改良ワクチン接種の順番は、まず療養型病院など感染脆弱施設の入所者、免疫低下者、60歳以上などの高危険群だ。次に50代と基礎疾患者、保健医療関係者、集団施設の居住者だ。基礎疾患のない満18~49歳は、その後希望者に限り接種する計画だ。最後の接種日または感染日から4~6カ月後に改良ワクチンを接種できる。防疫当局はインフルエンザのように「季節」を中心に接種計画を立てる予定だ。

-改良ワクチンの効果は?

「第4四半期に韓国で接種する改良ワクチンは、モデルナおよびファイザー社のオミクロン型(BA.1)に向けたワクチンだ。先に導入されるとみられるモデルナ社の改良ワクチンは、防疫当局の分析の結果、BA.4とBA.5に対して従来のワクチンに比べ中和抗体価(感染予防力)が1.69倍高かった。ファイザー社が開発した改良ワクチンも、BA.4とBA.5変異に対して中和抗体価が2.6倍高かった。両社はBA.4とBA.5変異に向けたワクチンも開発中だ」

パク・ジュニョン、クォン・ジダム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1056938.html韓国語原文入力:2022-09-01 02:46
訳C.M

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