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「アイ・フィール・ベリー・ウェル」…韓国に協力したアフガン人378人が入国

登録:2021-08-27 06:34 修正:2021-08-27 06:51
午後4時28分、仁川空港から入国 
パキスタン待機中の13人も27日午後に到着
//ハンギョレ新聞社

 アフガニスタンで韓国政府の活動に協力していたアフガニスタン人378人は26日、軍用輸送機に乗り韓国に入国した。タリバンが掌握したアフガニスタンを脱出した391人のうち、パキスタンのイスラマバードで待機していた13人も、この日夕方に軍用輸送機に乗り、27日午後に韓国に到着する。

 この日午後4時52分、死線を越え韓国の地を踏んだ最初のアフガニスタン人家族が、仁川国際空港の第1ターミナル43番ゲートを通過した。父親はスーツケースを押し、母親は末っ子を抱いていた。幼い息子と二人の娘も、きょろきょろ見回しながら歩みを進めた。父親は取材陣に手を振った。他の男性は「気分はとてもいい」(I feel very well)と語った。この男性の手を握りながら歩いてきた男の子は、カメラをみると明るく笑い、親指を上げてみせた。

 韓国時間でこの日の早朝4時53分、空軍の多目的空中給油輸送機KC330に乗りイスラマバード空港を出発した彼らは、11時間以上かけて飛んできて、午後4時28分、仁川に着陸した。2日近く空港と輸送機で過ごした人もいて、疲れた様子がありありと見えた。

 この日に入国したアフガニスタン人のうち、満6歳未満の幼児は約100人、6~10歳の子どもも約80人で、10歳以下の子供が半分を占めた。現地で韓国政府と共に働いた人たちが主に20~30代の若者だったからだというのが、外交部側の説明だ。

 入国直後に彼らは、空港内に別に用意された場所で新型コロナウイルスの検査などの防疫手続きを経た後、空港近くの施設で検査結果を待った。陰性判定を受けた人たちは、忠清北道鎮川(ジンチョン)にある国家公務員人材開発院に移動し、14日間の隔離生活を送ることになる。そこで韓国社会に定着するための教育を受け、6~8週間後に他の施設に移されると発表された。

 この日到着したアフガニスタン人は、長くは7~8年間、韓国大使館やKOICA(韓国国際協力団)、バグラム韓国病院、バグラム韓国職業訓練院、チャーリーカール韓国地方再建チームなどで、医者や看護師、情報技術(IT)専門家、通訳、講師などとして働いた専門人材とその家族だ。

 一方、大統領府の国家安全保障会議(NSC)常任委員会は26日、ソ・フン国家安全保障室長の主宰で会議を開き、韓国に来るアフガニスタン人の韓国内への定着および防疫・安全についての問題を論議した。大統領府関係者は「この人たちは、個人の意思にしたがい難民法による難民申請が可能だ。しかし、今回は時間がなく、先に手を打ち事前に保護措置をとる必要があると判断し、そこで特別功労者として入国することになった」と説明した。

キム・ジウン、イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1009306.html韓国語原文入力:2021-08-27 02:38
訳M.S

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