離婚後、娘を無視・補償金が目的…
「保険金 1億ウォンは全てユミンの母親に渡した」
キム氏はフェースブックで反論
対策委「国家情報院が査察」…国家情報院は否定
“ユミンの父さん”キム・ヨンア氏(47)が40日を越えて断食をしている中、インターネットではキム氏とセウォル号の遺族たちに向けた陰口や悪質な噂が飛び交っている。
ミュージカル俳優イ・サンシ氏は22日、フェースブックに「“ユミンの父さん”という奴、断食して死ね。それがお前が娘を本当に愛することであり、『政治的プロパガンダ』では決してないことを立証する唯一の道だ」と書いた。「ユミンの叔母と知り合い」という人物は、インターネットで「キム氏が10年ほど前の離婚後に養育費もまともに送らず、子供たちとは年に1、2回会うかどうかだったと思う」と主張した。「キム氏の義理の兄弟」という人物は「2人の娘のおむつを一度も取りかえてあげたこともなく、姉がキム氏と離婚して10年間、1人で子供2人を育てるために苦労した」という文章を書いた。断食は補償金を狙ったもので、その背後には労組があるという主張まで出てきた。
キム氏は24日、フェイスブックを通じて「2003年に離婚したが借金が多く、非正規職の月給でかろうじて暮しており、養育費をきちんと送ることができなかった。しかし私たち父娘の間では、1年に何度も会わずとも愛情は格別だった」と反論した。彼は「2人の子供に会いたくても頻繁に会えず、買ってあげたくてもたくさん買うことはできなかったことが悔いになり、胸が潰れる思いなので命をかけて戦う」と言い、下の娘ユナさんと病室で一緒に撮った写真を公開した。
キム氏は「2か月前、学校から旅行者保険金1億ウォンが払われたが、離婚した親には半分ずつ払われた。ユミンにしてあげたことは何もないとの思いで自分は10ウォンも受け取らず、ユミンの母親に全額渡した」と書いた。「労働組合背後説」には「去年7月、正規職に転換されたので自動的に組合に加入した。組合員の身分を離れ、無念な思いで死んだ娘の親の立場で、父親として戦っている」と書いた。彼は忠清南道牙山の自動車部品会社で非正規職として働き、去年7月に正規職に転換された。
ユ・ギョングン セウォル号家族対策委員会スポークスマンは「母方の叔父を名乗る方が掲載した文章は後でわかり、ユミンの母親が弟に電話して怒り、文章はすぐに取り消された」と述べた。
一方、ユ代弁人は「国家情報院の職員が 'ユミンの父さん' の故郷である全羅北道井邑で過去の生活などを調査して回っていることも分かった。病院にも国家情報院の職員が来ているという」と主張した。これに対し国家情報院は「キム氏を査察したという主張は事実無根で、入院した病院へ行ったこともない」と反論した。
パク・ギヨン記者 xeno@hani.co.kr