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緊急搬送されたユミンの父さん、断食は中断せず

登録:2014-08-22 20:54 修正:2014-08-23 07:40
22日午前、病院に緊急搬送され入院治療を受けている‘ユミンの父さん’キム・ヨンオ氏。 断食40日目を迎えたキム氏の健康は極度に悪化した状態だ。//ハンギョレ新聞社

断食40日目のキム・ヨンオ氏、健康悪化…病院へ緊急搬送
病院側“心身衰弱状態…リンゲルで水分摂取中”

 セウォル号特別法の制定を要求して先月14日から40日間断食中の‘ユミンの父さん’キム・ヨンオ氏(47)が22日午前、健康状態が悪化し病院に緊急搬送された。 キム氏は病院に到着した後も、断食は中断しない意向を明らかにした。

 セウォル号事故国民対策会議は「健康状態が急激に悪化して午前7時55分頃、キム氏をソウル東大門(トンデムン)の市立東部病院に搬送した」と明らかにした。 対策会議関係者たちは長時間の断食によりキム氏の健康状態が急激に悪化し、前日から病院に行くことを説得していた。 キム氏は応急室を経てこの病院の3階にある個室病室に入院し、基本的な血液・血圧・肝機能検査などを受けた。 キム氏の血圧は90/60mmHg、血糖値は57~80mg/dlで低目であり、体重は今月18日に47キログラムだった。 東部病院関係者は「長期にわたる断食でキム氏の心身は衰弱した状態」と話した。

 現在キム氏は病室でリンゲルとビタミン注射を打ち、水分を摂取して対策会議関係者たちと共に安静をとっている。 キム氏のそばで見守っている遺族法律支援団ウォン・ジェミン弁護士は「現在は目を開けているが、周辺の質問に短く返事をする程度」と話した。

 病院ではこの日昼から重湯200gと味噌鍋、麦茶などの食事を提供する予定だったが、キム氏はこれを拒否している。 パク・ヨンウ家族対策委光化門状況室長は「断食を中断したという一部報道にキム氏が怒っている。 現在キム氏は本人のからだの状態より特別法を最も重要なものと考えている。 動く力さえあれば再び光化門に戻る意志を明らかにしている」と伝えた。

 病院関係者は「断食期間が長くて今すぐに断食を中断しても正常な食事をとれるまでには2か月程度かかると予想される。入院期間がどれくらいになるかは今後の経過を見守らなければ分からない」と話した。

 前日からからだの状態が急速に悪化して身動きもできなくなったキム氏は、この日明け方まで苦痛のために睡眠さえできずにいると伝えられた。 キム氏はこの日午前6時頃、フェイスブックに上げた文で「心臓が脈打つのが感じられる。速くドンドンと…息が上がって胸が苦しい。 全身の力はみな抜けて腕を上げる気力すら出ない」と自身の悪化したからだの状態を書いた。 彼は「いつまで我慢して持ちこたえれば特別法が制定されるのか…今夜はとても夜が長い。 とても苦痛で辛くまんじりともせずに夜が明けてようやく日記を書く」と肉体的・精神的な苦痛を訴えた。

 一方、キム氏のフェイスブックには労りの気持ちを伝えるコメントが相次いでいる。 「冷たくて非情な人間に断食は効果がないようだから、活力を回復されて他の方法を講じてみるよう切に願います」「もう断食を中断して起きなければいけません。セウォル号事故にはユミンの父さんの犠牲のおかげで全世界が注目しています。 からだを大切にしなければなりません。 どうか起きてください」など、断食の中断と共に応援の声があふれている。

イ・ジェウク記者 uk@hani.co.kr、ソ・ボミ記者 spring@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/652316.html 韓国語原文入力:2014/08/22 20:16
訳J.S(1554字)

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