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セウォル号事故の遺族たちが24日午後、ソウル青雲孝子洞住民センター前で希望が書かれた手紙を折って作った紙飛行機を座込み場周辺の警察車壁の向こう側の大統領府に向けて飛ばしている。 イ・ジョンア記者 leej＠hani.co.kr//ハンギョレ新聞社

遺族たち、大統領府前で野宿座り込み 3日目
「真相究明の約束を反古にした」と不満を吐露
キム・ヨンオ氏、病院でも食事拒否を継続
同調断食に加わった歌手キム・チャンフン氏も倒れて病院へ

　病院に搬送された‘ユミンの父さん’キム・ヨンオ氏(47)の断食が42日目を迎えた24日、セウォル号の遺族約30人は、朴槿恵(パク・クネ)大統領との面談を求めて大統領府近くのソウル清雲洞(チョンウンドン)の住民センター前で三日目の野宿座り込みを行っている。 家族たちを支持・激励して‘一日断食’などに加わった人が3000人を超えた。

　セウォル号事故犠牲者・失踪者・生存者家族対策委員会は、この日清雲洞住民センターで‘朴槿恵大統領面談要求3日目記者会見’を開いた。 キム氏が病院に搬送された22日以後、3日間にわたり住民センター前の駐車場で座り込んでいる家族たちは「涙を流しながら家族と国民の望みどおりに真相を徹底糾明すると約束した大統領が、今はすっかり陰をひそめてしまったことが何よりも理解できない。人が涙を流してする話は信頼できるはずなのに、大統領にはそんな常識も通じないのか」と話した。 警察は清雲洞住民センター周辺を警察バス7～8台で取り囲み、外部の人の出入りを徹底的に統制している。 座込み場を訪問しようとする市民と警察の間に小競り合いも起きている。

　キム氏の断食は徐々に‘社会的現象’になりつつある。漢方医師を中心とした「セウォル号家族医療支援団」はこの日、ソウル光化門(クァンファムン)広場の座込み場で記者会見を行い、「医療関係者として生命を害する方式の闘争は支持できないが、遺族が最後の手段として断食を選んだ状況では、彼らと共にせざるをえない」として、断食参加意思を明らかにした。 医療支援団は同調断食に参加する市民に対する医療支援も併行すると話した。 カトリックの「天主教正義具現全国司祭団」も毎晩ミサを開く一方、25日からは断食にも参加することにした。 この他にも、各界元老、宗教人、映画関係者、演劇人、言論人、学生、漫画家、教師らが光化門座込み場で同調断食をしている。

　一般の人たちの同調断食への参加も相次いでいる。 23日には光化門座込み場に460人の市民が訪ねてきて一日断食を自ら要望するなど、今までに2900人が座込み場で一日の断食をした。インターネットを通じて同調断食の意思を明らかにしたネットユーザーたちも2万3000人に達している。 インターネット カフェ「お母さんたちの黄色いハンカチ」の会員たちは、清雲洞住民センターを訪ねて果物と餅を手渡し、キリスト教牧師は毛布と寝袋を手渡した。 自身を‘清雲洞の住民’とだけ明らかにしたある市民は、30人が食べられるだけの乾麺とパン、飴などを持ってきた。 インターネット カフェ「江南(カンナム)ロウソクのあかり」の会員たちも70人分の弁当を手渡した。

‘警察車壁’で遺族たちを封鎖。大統領府近隣の青雲孝子洞住民センター前で24日、セウォル号特別法の制定を要求して三日間にわたり座り込みを行っている遺族たちが警察バスの車壁に取り囲まれている。 イ・ジョンア記者 leej＠hani.co.kr//ハンギョレ新聞社

　ソウル市立東部病院に搬送されたキム・ヨンオ氏の体調は安定を回復したが、食事は今も拒否している。 ユ・ギョングン家族対策委スポークスマンは「医師の診察の結果、脈拍が平均60回で安定的状態に戻ったが、頭痛や筋肉痛は相変わらずで身動きもままならない。 食事は今も拒否している」と話した。 ユ スポークスマンは「キム氏は明日にでも光化門に戻ると言っていて家族も苦悩中だ。 何らかの進展があればキム氏を説得できるかもしれないが思うようにならない」と付け加えた。

　一方、キム氏とともに今月8日から断食をしてきた歌手のキム・チャンフン氏(47)は、この日自宅で断食中に倒れ病院に運ばれた。 キム氏側では「キム・チャンフン氏が断食で健康状態が悪化し、持病の恐慌障害まで悪化した。 現在は安静をとっていて退院日程は決まっていない」と話した。

パク・キヨン記者 xeno＠hani.co.kr