<韓国放送>(KBS)報道本部のライン部長18人全員が職務を辞退し「キル・ファンヨン社長の辞退」を要求した。 部長団全員が自分たちの席を賭けて辞退を促したわけで、キル社長はより一層窮地に追い込まれることになった。
KBSイ・ジュンヒ ニュース製作1部長、ユ・ソクチョ ニュース製作2部長、クァク・ウシン ニュース製作3部長、キム・ヘレ ラジオニュース部長、イ・チュンホ政治外交部長など報道本部に所属する18人のライン部長は16日に声明を出し「最近の事態に責任を痛感し、部長職から辞退する」として「キル・ファンヨン社長に要求する。 即刻辞退しなさい」と明らかにした。
部長たちは続けて「前任報道局長の暴露によれば、彼は政権を保護するためにKBS報道にことごとに干渉してきたという。 私たちはこの間、キル社長の動きに照らしてみる時、そのような暴露を十分に事実として受け入れられると見る」として「政権と積極的に癒着して、KBSのジャーナリズムを亡ぼした人がどうしてKBSの社長でいられるか。 直ちに辞退しなさい」と要求した。
部長団全員辞退の便りが知らされるや、全国言論労働組合韓国放送本部(新労組)は直ちに声明を出して「韓国の報道機関で前代未聞の‘報道局部長全員総辞職’という衝撃的な発表が出された。 キル・ファンヨン社長、あなたはもはや社長ではない」として、攻撃の強度を高めた。 これに先立って、キム・シゴン前報道局長は去る9日「キル社長が普段から報道統制をしてきた」と暴露して、キル社長の退陣要求に火がついた経緯がある。
一方、この日KBS理事会の野党推薦理事であるキム・ジュオン、イ・ギュファン、チョ・ジュンサン、チェ・ヨンムク理事も声明を出して「キル・ファンヨン社長は直ちに決断しなさい。 キル社長はもはやKBS社長の資格はない。 国民に百拝謝罪して、直ちに辞退しなさい」と圧迫した。
[KBS報道本部部長団声明 要求]
△最近のKBS事態に対する我々の立場
みじめだ。 20年以上をニュース現場で送った私たちは、今私たちのやりがいであり誇りでなければならないKBSが、翼を失い墜落するのを眺めている。 こうしてKBSはついに倒れることになるのだろうか。 被害は結局、公営放送の主人である視聴者たちにそっくり戻ることになるという点で恐怖まで感じている。
一連のセウォル号報道、前任報道局長の不適切発言論議と衝撃的暴露などが今回の事態の直接的契機になったことは周知の事実だ。 だが、それは雷管だったに過ぎない。 爆薬はすでにきちんと積もっていたし、爆発する時を待っていた。 KBSの政治的独立性と公正性が毀損されるたびに、KBSは爆発に向かって一歩ずつ歩んでいたのだ。
誰かのせいにできるだろうか。 一線の記者らと同苦同楽してニュースの最前線を守ってきた我々部長から先ず責任を負う。 最近の事態に責任を痛感して我々は部長職から辞退しようと思う。
そしてキル・ファンヨン社長に要求する。 直ちに辞退しなさい。
前任報道局長の暴露によれば、キル社長は政権を保護するためにKBS報道にことごとに干渉してきたという。 私たちはこの間のキル社長の動きに照らしてみる時、そのような暴露を十分に事実として受け入れられると見る。 政権から独立性を守ることが出来なかった人が、いや、政権と積極的に癒着してKBSジャーナリズムを亡ぼした人が、どうしてKBSの社長であろうか。
先日、キル社長は謝罪どころかセウォル号犠牲者家族の面談要請を拒否しておきながら、彼らが大統領府に向かって走って行くと突然に態度を変えて頭を下げた。なぜそうしたのか? 大統領府が抱えることになる負担を減らしたかったからか? そんな彼に公営放送KBSの最高責任者の品格と地位は見られなかった。 唯一自身の安全を守ろうとする者の痛ましさ、私たちが彼から見たものはそれだけだ。 KBSが累卵の危うきに瀕しているにもかかわらず、キル社長は最後の瞬間まで公営放送KBSとその構成員に恥をかかせて席にしがみついている。
もう一度キル社長に言う。 直ちに辞退しなさい。
キム・シゴン前報道局長にも促す。 私たちのこのような決議があなたに免罪符をくれることではないということを理解することを望む。 報道局長在職時期に社長の指示を受けてKBS報道を直接的に屈折させた責任者はあなたではないか。 事情の良い時は社長の忠実なパートナーであったが、仕事が歪むと今度は暴露に出たのではないのか。 報道局長ならばおそらく報道の独立性と公正性に最優先の価値を置かなければならないだろう。 このような側面であなたは公営放送KBSの報道責任者として非適格者だったことを指摘しようと思う。
私たちはKBSニュースを守らなければならないという使命感の下、この間自重してきた。 だが、その自重は今までで十分だ。 ニュースを守るため、KBSを生かすため、視聴者に仕えるため、そして言論人としての自尊とやりがいを守るため、決然として進むだろう。
2014年5月16日 KBS報道本部部長団一同
イ・ジュンヒ ニュース製作1部長、ユ・ソクチョ ニュース製作2部長、クァク・ウシン ニュース製作3部長、キム・ヘレ ラジオニュース部長、イ・チュンホ政治外交部長、パク・チャンウク北韓部長、シン・チュンボム経済部長、チョ・ジェイク社会1部長、チャン・ハンシク社会2部長、イ・ギムン文化部長、カン・ソクフン科学災難部長、チョン・インチョル ネットワーク部長、イ・ジェガン国際部長、チョン・チャンフン京仁(キョンイン)放送センター長、ホン・サフン時事製作1部長、キム・ヒョンドク時事製作2部長、ファン・サンム‘時事診断’アンカー、チェ・ジェヒョン対外政策室長
イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr