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「同僚を放り出せという反倫理的政権の要求を拒否する」

登録:2013-10-23 00:29 修正:2013-10-23 08:17
全国教師大会 1万人 参加、「政府が全教組を瓦解させんとする蛮行」
組合員「解雇者守る」決定…労働部、24日 労組地位剥奪
11日午後、ソウル鍾路区(チョンノグ)普信閣(ポシンカク)前で開かれた「全教組死守民主労総決意大会」で全教組組合員をはじめとする参加者が「法外労組化」撤回を要求するスローガンを叫んでいる。 2013.10.11/ニュース1

「頭髪自由化を要求したからと退学させるのとどこが違いますか?」

 19日、ソウル西大門区(ソデムング)の独立公園で開かれた全国教師大会で会った中学校教師チョン・某(51)氏は「解雇者を労組員として受け入れることが法的に問題になることはあり得る。 それならその部分に適合した措置をとればいい。 その問題で労組の資格を剥奪するという政府の発想は理解できない。 国際基準にも外れる。 反人権的な頭髪規定を直せと主張する生徒に対して、規則に従わないならば学校から出て行けというのとどこが違うか」と言って怒りをぶちまけた。

 去る9月、雇用労働部は「全国教職員労働組合が9人の解雇者を労組員から除外しなければ10月24日から労組の地位を剥奪する計画だ」と表明した。 これに対して全教組は16日から三日間総投票を行った。 全教組所属教師の80.96%が投票に参加し、68.59%が雇用労働部の案を拒否するという意見だった。 そして19日、労働部の方針に抗議して街頭に出た。

 この日2時30分から開かれた教師大会には1万人余り(主催側推算、警察推算6000人)が集まり、政府の一方的な労組地位剥奪に反対する声を上げた。 全教組関係者は「8年前の教員評価制施行反対闘争以来、最も多い人員が街頭に出てきた」と説明した。

 ビョン・ソンホ全教組事務局長は舞台に上がって「パク・クネ政権が全教組を瓦解させんとする蛮行を犯している。 だが、私たちは真の教育を守るだろう。 私たちは法外労組を選択するのではない。 教育民主化のために闘争して解職された私たちの大切な同僚を放り出せという反倫理的政権の要求を拒否するのだ」と明らかにした。

 ハンスト座り込み24日目のキム・ジョンフン全教組委員長は「パク・クネ政権が全教組を法の外に押し出そうとするのは、全教組所属の教師たちが生きている民主主義、正しい歴史精神を教育することを阻むことができないためだ。 全教組教師たちの総投票結果は、パク・クネ政府と保守勢力の教育掌握の陰謀に抗して民主主義を守るという決然とした宣言だ」と強調した。

 雇用労働部が問題にした9人の解職教師の1人であるソン・ウォンジェ(55)氏は複雑な心情を表わした。 ソン氏は「全教組の解職教師たちはこの間最も熱心に活動していた人々だ。 この人たちを排除しろというのは、全教組の根を抜いてしまおうという意図だ」と指摘した。 また「総投票の期間中、人前に出たくなかった。 全教組の合法性か私たちか、どちらか一つを選択しろという問題だから。 しかし、結果がこのように出て感謝している」と付け加えた。 ソン氏は2008年のソウル市教育長選挙当時、選挙法に違反したという理由で解雇された。

 教師大会に参加した全南(チョンナム)地域の高校教師パク・某(47)氏は「教師大会に参加するために朝からバスに乗って駆け付けた。 どの組織にしろ、組織のために献身した人を排除しないことが組織の生理だ。 なのにこの政府は彼らを捨てろという。 認められないことだ」と声を荒げた。

 予備教師たちも政府の一方的な要求に反対意志を明確にした。 看護学科で保健教師任用考査を準備中のアン・某(21)氏は「今回の法外労組問題については政府が対応を誤っているようだ。 具体的状況もちゃんと見ないで強圧的に解職者を労組から追い出せというのは理解できない」と話した。

 この日集まった教師と市民たちは、教師大会を終えて警察庁前の交差点と西小門(ソソムン)路を経てソウル広場まで行進し、“国家情報院糾弾ろうそくデモ”に参加した。

チョン・ファンボン、 キム・ミヒャン記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/607715.html 韓国語原文入力:2013/10/19 21:00
訳J.S(1829字)

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