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3つの軍事境界線…DMZ爆発の余波、杭でも立て直すことができれば

登録:2026-09-29 06:12 修正:2026-09-29 10:51
[ハンギョレ・プリズム]
軍事境界線の南側、南方限界線付近にある江原道鉄原のDMZ生態平和公園の散策路脇に設置された地雷標識=クォン・ヒョクチョル記者//ハンギョレ新聞社

 今月21日、韓国の西部戦線の非武装地帯(DMZ)で発生した地雷とみられる爆発事故以降、軍事境界線(MDL)と非武装地帯に対する関心が高まっている。一部では、今回の事故について「北朝鮮軍が休戦ラインの有刺鉄網を突破して南下し、地雷を埋めた」と主張している。

 軍事境界線と休戦ラインは同じ意味だ。軍事境界線は、1953年7月27日に締結された停戦協定文に登場する公式用語だ。人々は、軍事境界線よりも短く分かりやすい休戦ラインという言葉をよく使う。

 多くの人が誤解しているのとは異なり、休戦ラインには有刺鉄線がない。停戦協定では、西側の京畿道坡州の臨津江沿いから東側の江原道高城の東海岸まで、計1292個の標識(杭)を設置し、これらの杭を一直線に結んだ目に見えない線を基準として軍事境界線を設定した。軍事境界線は、有刺鉄線でつながれた線ではなく、停戦協定文に添付された地図上に引かれた線としてのみ表示されていた。当時、国連軍司令部と北朝鮮・中国は1:50000の地図に軍事分界線を描いたが、軍事境界線の幅が地上では50mほどあったため、軍事境界線の位置に南北で数十メートルほどの誤差が生じた。

 国連軍司令部と北朝鮮軍は、正確な境界を示すため、地上に1292本の杭を打ち込み、杭と杭の間の仮想の線を軍事境界線とした。その後、杭の管理が軍事境界線管理の中心となった。これらの杭のうち696本は国連軍が、596本は北朝鮮軍が管理を担当した。

 杭の管理は1973年以降、中断された。1973年3月7日、陸軍第3師団の将兵7人が江原道鉄原の非武装地帯で破損した654番の杭の交換作業を行っていたところ、北朝鮮軍が突然発砲し、3人の死傷者が出た。当時、パク・ジョンイン第3師団長は、105ミリおよび155ミリ曲射砲で挑発の起点となった北朝鮮軍の最前線哨所(GP)を砲撃した。

朝鮮戦争の停戦直後、非武装地帯に韓国軍が軍事境界線の標識を立てている=国防日報提供//ハンギョレ新聞社

 この事件以降、国連軍司令官は軍事境界線の標識の修理を全面的に禁止し、それが現在に至っている。50年以上放置された1292本の杭は、老朽化し錆びつき、洪水で流され、181本しか残っていないという。杭が倒れたり消えたりしたことで、杭と杭を結ぶ軍事境界線も途切れ、消えてしまった。

 杭が消えた非武装地帯には、韓国軍、国連軍司令部、北朝鮮軍が設定した3つの軍事境界線が存在する。韓国軍は軍事境界線の杭を優先して適用しているが、杭の識別が困難な場合は、軍事地図上の軍事境界線の座標線を適用している。韓国は2004年、米国国家地理空間情報局(NGA)と共に、原図上の軍事境界線を実際の地形と一致させる作業を進め、現在、地図に適用している。国連軍司令部は2014年から2016年にかけて、杭の位置を衛星航法装置(GPS)座標に切り替えた。この結果、韓国軍と国連軍の軍事境界線地図が異なってしまった。

 杭が消えた後、北朝鮮軍の軍事境界線も韓国軍とは異なった。韓国軍と国連軍はGPS衛星測位システムを使用しているが、北朝鮮はロシアの衛星測位システム(GLONASS)を使用しているため、衛星測位装置の座標でも軍事境界線を確認することが難しくなった。

 停戦協定によって設定された軍事境界線は「国境線」ではなく、戦争の一時的な中断と双方の軍隊の分離のために設定された軍事的な統制線だ。北朝鮮は南北関係を「敵対的な二つの国家」だと宣言し、2024年10月以降、軍事境界線を「南部国境線」と呼び始めた。軍事境界線を南部国境線と規定したことに伴い、北朝鮮軍は地雷の埋設や有刺鉄線の設置など、「国境の要塞化」に乗り出している。この過程で、北朝鮮軍による軍事境界線の侵犯や韓国軍による警告放送、警告射撃が相次ぎ、南北間の偶発的な衝突や各種の事件・事故が発生する可能性が高まっている。

 21日に発生した非武装地帯での地雷とみられる爆発事故は、陸軍第25師団の将兵たちが、北朝鮮軍が埋設したと疑われる地雷を確認するために捜索路を開拓していた際に起きた。この事故の背景には、軍事境界線の位置に関する南北の認識の相違がある。南北および国連軍司令部が非武装地帯での事故や偶発的な衝突を防ぐためには、軍事境界線の基準線設定に関する議論を早急に進める必要がある。倒れた杭でも立て直すことで合意すればどうだろうか。

//ハンギョレ新聞社
クォン・ヒョクチョル|統一外交チーム長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1279672.html韓国語原文入力:2026-09-28 16:13
訳H.J

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