本文に移動

「前法務部長官に懲役20年求刑」、特検の若き検事の論告【コラム】

登録:2026-05-06 08:55 修正:2026-05-06 10:07
//ハンギョレ新聞社

 先月27日に行われたパク・ソンジェ前法務部長官とイ・ワンギュ前法制処長の結審公判で内乱特検のチョン・ジェイン検事が論告する様子を撮影した動画が、大きな人気を集めている。各放送局のユーチューブ動画は累計再生回数が10万回から30万回を記録しており、1分のショート動画は70万回を大きく超えている。人気の秘密は論告の内容にある。チョン検事は、検察の大先輩である彼らが12・3内乱で示した態度は「昨今の検察庁廃止に至った要因のひとつとして評価されるだろう」と批判した。

 とりわけ、パク・ソンジェ前法相が自らの法務部長官就任式で「検事宣誓」を強調したことを指摘したくだりは圧巻だ。「被告人が改めて強調した検事宣誓には、次のような内容があります。『公益の代表者として、正義と人権を確立し、犯罪から隣人と共同体を守るという重大な使命が与えられた』 (中略) しかし肝心の自身は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)の内乱犯罪を目の当たりにしながら、目をつぶって同じ船に乗ってしまいました。『正義と人権』や『共同体を守るという重大な使命』などは、被告人は眼中になかったのです」。チョン検事はイ・ワンギュ前法制処長についても「法学者かつ法律の専門家として、違憲で違法な非常戒厳をよく知りながら、(中略)自らを任命した尹錫悦の権力が維持されることで自分の権力を維持するために戒厳を正当化」したと指摘。さらに「厳格で秋霜のような判断で、法の知識と専門性を掲げた被告人の二重性を断罪するとともに、崩壊させた正義を立て直すよう求める」と述べ、懲役20年(パク・ソンジェ)と懲役3年(イ・ワンギュ)を求刑した。

 法科大学院出身の6年目の検事が「35年実績の検察の先輩」に向けて述べた力強い論告に、称賛のコメントが相次いだ。「感動的な求刑」「まっすぐで立派な検事」だとの称賛とともに、「チョン検事のおかげで未来が見えた」という検察の若い世代への期待も示された。「チョン・ジェイン検事」たちが胸に刻むべきコメントは、「今の気持ちのまま正義を守っていってほしい」という願いの言葉だ。尹錫悦をはじめとする「尹錫悦師団」の検事たちも、若かりし頃はああではなかった。財閥や政治権力の前に立ちさえすれば小さくなる先輩たちとは異なり、聖域なき捜査で期待を集めた。しかし、検察権力の味に酔っていくにつれ「検察至上主義」に陥り、政権さえも見下した。自分たちのボスである尹錫悦の権力私有化を支援する「政権の突撃隊」となった。チョン検事の論告に対する称賛は、「初心忘るべからず」という国民の厳しい命令でもある。

イ・チュンジェ論説委員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1257252.html韓国語原文入力:2026-05-05 16:37
訳D.K

関連記事