中国がトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との対話再開に向け、仲介役を務める意向を示していると、海外メディアが報じた。
香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)紙は10日付で、複数の情報筋を引用し、中国が朝米外交を復活させるために「積極的かつ建設的な役割を果たそうとしている」と報じた。2人の情報筋は、中国が朝米対話の再開につながる「信頼できるあらゆる努力を支持する」と語った。トランプ大統領が対北朝鮮外交に再び動き出す中、中国が朝鮮半島交渉の中心軸になろうとしているものとみられる。
中国はまず、米国が朝米会談でどのような具体的な成果を求めているかの確認に務めているという。ある情報筋は、中国が北朝鮮を対米関係の重要なてことみなしており、自国の利益が保障される場合には、トランプ大統領と金委員長の会談を積極的に推進するだろうと説明した。
北朝鮮の会談復帰条件は過去よりも厳しくなる見通しだ。物別れに終わった2019年のハノイ朝米首脳会談に対する金委員長の不満がまだ残っている状況で、より大きな対話の先決条件を提示することも考えられるからだ。ある情報筋は、金委員長が会談前に対北朝鮮制裁の緩和や米国による北朝鮮の核保有国としての地位の承認などを要求する可能性があるとの見方を示した。
11月に中国・深センで開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議を機に朝米首脳会談を推進する案も議論されたという。サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は、先月中旬には米国の特使が中国の深センなどを訪れ、トランプ大統領と金委員長の会談を見据えた事前視察を行ったと報じた。
トランプ大統領は最近、金委員長との関係を「非常に良好だ」と強調し、年内の会談の意欲を示してきた。これに対し、北朝鮮は今のところ公には反応を示していない。