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ベラルーシ大統領「プリゴジン、ロシアに行った…消し去られることはないだろう」

登録:2023-07-07 02:51 修正:2023-07-07 04:11
エフゲニー・プリゴジン氏が6月24日、テレグラムに載せた動画の一部=ソーシャルメディアの動画よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 先月武装反乱を起こしたロシアの民間軍事会社「ワグネル」の代表であるエフゲニー・プリゴジン氏はベラルーシではなくロシアにいると、ベラルーシ大統領が明らかにした。

 ロイター通信など海外メディアによると、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は6日、首都ミンスクで開かれた記者会見で、「プリゴジン氏は今ベラルーシ領内にいない」と述べた。さらにプリゴジン氏はロシア第2の都市であり故郷のサンクトペテルブルクにいると明らかにした。ルカチェンコ大統領は「今朝はおそらくモスクワに向かった。もしくは、他のところに行ったかもしれない」と付け加えた。

 ロイター通信はプリゴジン氏の専用機が5日にサンクトペテルブルクからモスクワに向かい、6日にはロシア南部に向かったと、航空機追跡サイトを引用して報じた。ただし、同機にプリゴジン氏が搭乗していたかどうかは確認されていない。

 先月23日夜、ワグネルは武装反乱を起こし、ロシア南部のロストフナドヌー軍事基地を占領した。ワグネルの部隊員たちはモスクワに北上し、翌日の24日夕方、ルカシェンコ大統領の仲裁で反乱を中止した。当時、クレムリン(ロシア大統領府)は「ワグネルの部隊員たちを処罰せず、プリゴジン氏はベラルーシに向かう」と発表した。ルカシェンコ大統領も先月27日、プリゴジン氏がベラルーシに到着したと明らかにした。

 ルカシェンコ大統領は、近いうちにロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談することにしたとし、プリゴジン氏とワグネルの状況についても話し合うと述べた。また、プリゴジン氏が「完全に自由の身」であり、プーチン大統領がプリゴジン氏を「消し去ることはないだろう」とも述べた。

 プリゴジン氏のロシアへの復帰は、反乱事態の終了条件が当初知られたものと異なる可能性があるという意味だ。

 クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は6日、「我々は彼(プリゴジン)の動きを追跡していない。その能力も意志もない」と述べた。一方、「我々はすでにこれに関する声明を(先月)出した。新たに加えることはない」とし、 反乱事態を終わらせるためにプリゴジン氏がベラルーシに行く条件が依然として有効であることも示唆した。

チョ・ギウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1099098.html韓国語原文入力:2023-07-06 22:20
訳H.J

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