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ロシア首相ら1200人が訪中…中ロ、さらに密着強める

登録:2023-05-26 06:40 修正:2023-05-26 07:56
中国国務院の李強首相(左)とロシアのミハイル・ミシュスチン首相(右)が24日、北京の人民議事堂前で儀仗隊を査閲している=北京/新華社・聯合ニュース

 中国の習近平国家主席が、中国を訪問したロシア首相に会い「両国の核心利益を支持する」と述べた。ロシア首相は「不法制裁を加えようとする西側集団に共に立ち向かおう」と呼びかけた。米国が19~21日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)を通じて中ロに対抗して結束を誇示したことを受け、両国も経済交流の拡大など「戦略的協力」に拍車をかけている。

 25日、中国官営の「新華社通信」の報道によると、習主席は前日、ロシアのミハイル・ミシュスチン首相と北京人民大会堂で面会し、「現在、中ロ関係は高いレベルに進んでおり、様々な分野において協力が順調に進んでいる」「国連や上海協力機構、BRICS、主要20カ国(G20)など多国間舞台での協力を強化していきたい」と述べた。ミシュスチン首相も「ロシアは中国と共に世界の多極化過程を進め、国際法に基づいた国際秩序を強固にしていきたい」としたうえで、「ロシア側は中国との人的交流を一層強化し、ロ中友好が継承されることを期待している」と述べた。

 ミシュスチン首相の今回の訪中は、今年3月末に習主席がモスクワでプーチン大統領と会談した約2カ月後に行われた。両首脳は当時、「中ロ新時代の全面的戦略パートナー関係の深化」などの共同声明を通じて、戦略的協力を強化することで合意した。ミシュスチン首相の訪中はその後続措置を論議し、協力を加速化させるためとみられる。ロシアメディアは今回の会談でプーチン大統領の訪中日程も話し合われたと報じた。

 22日に中国に到着したミシュスチン首相は、副首相3人、文化・農業・交通・経済発展部など長官5人、大企業関係者など計1200人余りの大規模な訪中団を同行させた。習主席の訪ロが両国間の全般的な「戦略的協力」強化に焦点を当てていた一方、ミシュスチン首相の今回の訪中は「経済協力」が中心になっている。ミシュスチン首相は24日、中国国務院の李強首相と会談し、両国間の貿易・サービス部門への投資協力の深化と農産物の輸出などに関する合意を含む複数の了解覚書に署名した。

 ミシュスチン首相は中ロ経済協力のバラ色の見通しも示した。23日、上海で開かれた中ロビジネスフォーラムで、ミシュスチン首相は今年の両国間の貿易額が2千億ドルを超えると予想した。2022年の両国の貿易額は1902億ドルで、前年より29.3%も増えた。今年1~4月の貿易額はすでに731億ドルで、昨年同期より41.3%も急増した。

 両国間の貿易拡大のけん引役となっているのはエネルギーだ。ロシアのエネルギー部門を担当するアレクサンドル・ノバク副首相は、今年のロシアの中国へのエネルギー供給量が昨年より40%増える見込みだと述べた。ロシアのユーリ・トルトネフ副首相兼極東全権代表も、1カ月以内にロシア極東地域に中ロ合弁企業数社が稼動しうると明らかにした。最近ロシアは160年ぶりに極東の関門であるウラジオストク港を中国が使用できるように開放した。

 しかし、これを通じてロシアに対する中国の優位が固まるという指摘もある。フランスのエマニュエル・マクロン大統領が14日、ウクライナ戦争以後「孤立したロシアが中国に従属している」と発言したことを受け、ロシアは反論に乗り出した。クレムリン(ロシア大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は翌日、「全く同意できない。両国関係は誰かが相手に従属するようなものではない」と述べた。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1093330.html韓国語原文入力:2023-05-26 02:31
訳H.J

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