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米半導体企業AMDのCEO、サムスン電子・ネイバーと協業…AI激戦区に浮上の韓国

登録:2026-03-18 20:04 修正:2026-03-19 09:35
AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)が18日、京畿道のサムスン電子平沢キャンパスで半導体設備を見学している=サムスン電子提供//ハンギョレ新聞社

 米国の半導体企業アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)のリサ・スーCEOが、就任後初めて韓国を訪れ、サムスン電子・ネイバーと次世代人工知能(AI)の技術分野での協業に踏み出した。世界のAIアクセラレーター市場2位の企業として、エヌビディア(NVIDIA)の独走体制にくさびを打つ布石だとの解釈が出ている。エヌビディアのジェンスン・フアンCEOに続き、AMDのトップが相次いで韓国に向けた動きを強めており、韓国がグローバルAI競争の前哨基地であり、優先的な協力対象として位置づけられているとの見方も出ている。

 リサ・スー氏は18日、京畿道のサムスン電子平沢キャンパスを訪れ、半導体(DS)部門を率いるチョン・ヨンヒョン代表取締役副会長ら経営陣と、次世代AIメモリ・コンピューティング技術分野での協力拡大に向けた覚書(MOU)を締結した。AI業界をリードするエヌビディアの対抗馬として、AIアクセラレータやデータセンターなどの事業拡大のために安定的に半導体を供給し、AI戦略を議論する動きだ。スー氏は「次世代のAIインフラを実現するためには、業界全体の緊密な協力が不可欠だ」と述べた。チョン副会長は「AIコンピューティングの発展という共通目標のために、協力範囲が広がるだろう」と語った。

 この日交わされた協定に基づき、サムスン電子はAMDに対し、第6世代の高帯域幅メモリであるHBM4を優先的に供給する。昨年の第5世代HBM3Eに続き、最新型の第6世代製品までAMDに供給することになった。

 サムスン電子は、AMDのAIデータセンタープラットフォーム「ヘリオス」と、サーバー用CPU「EPYC CPU」に必要な高性能メモリ半導体(DDR5)ソリューションでも協力する。データセンターには、大規模な情報処理のためのグラフィック処理装置(GPU)だけでなく、GPUを制御し情報を保存するメモリ半導体も必要だ。AMDはサムスン電子と半導体受託生産に向けたファウンドリ分野での協力についても議論を継続する予定だ。

AMDのリサ・スーCEO(右)が18日、京畿道のサムスン電子平沢キャンパスでサムスン電子のチョン・ヨンヒョン代表取締役副会長と業務協約(MOU)を結んだ後、記念写真を撮っている=サムスン電子提供//ハンギョレ新聞社

 スー氏はこの日サムスン電子を訪問する前に、京畿道城南市にあるネイバーの社屋「1784」を訪れ、ネイバーともAIエコシステムの拡大および次世代インフラ協力に関する覚書を締結した。ネイバーの巨大言語モデル(LLM)「ハイパークローバX」を基に、高性能なGPU演算環境を構築するという内容だ。AMDは半導体(ハードウェア)に加えて、巨大言語モデルやクラウドなどのソフトウェア分野でも韓国企業との協業に乗り出した。

 AIで先頭を行くグローバル企業は、次々と韓国企業に向けた動きを続けている。昨年10月に韓国を訪れたジェンスン・フアン氏は、16日(現地時間)にカリフォルニア州サンノゼで開催された自社の「GPT技術カンファレンス(GTC)2026」でもサムスン電子とSKハイニックスに力を入れている様子だった。フアン氏は次世代AIアクセラレーター「ベラ・ルービン(Vera Rubin)」の中核となるチップ(グロック3)を供給するサムスン電子に対して「本当に感謝している。サムスンは世界最高だ」と言い、ハイニックスの展示場を訪れた際には「(ハイニックスの)皆さんは完璧だ」とも述べた。

 一方、この日午前に開かれたサムスン電子の定期株主総会は、1年前とは対照的な雰囲気で行われた。昨年3月の定期株主総会では、当時のハン・ジョンヒ代表取締役副会長が5万ウォン台だった株価を支える対策について株主の発言に「株主の期待に応えられなかった」と頭を下げたが、この日は違った。AIブームに伴う半導体の好業績に支えられ、サムスン電子の株価が20万ウォンを突破し、株主の応援と反応が続いたためだ。

 この日、同社はこれまでに3回実施された会社法改正に合わせて、集中投票制度の除外条項を削除し、自己株式の消却を義務付けるために株式消却に関する条項を整備する案を投票に付した。これらの議案はすべて90%以上の賛成率で可決された。

クォン・ヒョジュン記者、チェ・バンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/1249975.html韓国語原文入力:2026-03-18 18:52
訳J.S

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