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韓国初の民間ロケット、23日未明に商業打ち上げ

登録:2025-12-23 09:09 修正:2025-12-23 09:38
[クァク・ノピルの未来の窓] 
イノスペースが独自開発「ハンビッ-ナノ」 
3回の延期の末…ブラジルの気象が変数 
高度300キロの軌道に5基の衛星を乗せるのが目標
ブラジルのアルカンタラ宇宙センターで打ち上げを待つイノスペースの小型ロケット「ハンビッ-ナノ」=イノスペース提供//ハンギョレ新聞社

 韓国の民間宇宙ロケット開発企業「イノスペース」は、独自開発したロケット「ハンビッ-ナノ」の商業打ち上げを23日未明に試みる。韓国の民間企業で初の商業的な宇宙への打ち上げとなる。

 イノスペースは、23日午前3時45分(現地時間22日午後3時45分)に、ブラジルのアルカンタラ宇宙センターから、5基の小型衛星を積んだ2段小型ロケット「ハンビッ-ナノ」を打ち上げると発表した。

 「スペースワード」と命名された今回の打ち上げは、ブラジルの衛星4基とインドの衛星1基を高度300キロの軌道に乗せることが目標。ロケットにはそのほか、3台の実験用装置と酒類総合会社ブルグルの1種のブランディングモデル(空のアルミニウム缶)も積まれる。搭載物の総重量は18キロ。

 ハンビッ-ナノは当初、11月22日に打ち上げられる予定だったが、打ち上げ台の地上システムの異常信号、第1段の酸化剤供給系統の冷却装置の異常、第2段の液体メタンのタンクの充填バルブの問題などで、3回延期された。ブラジル空軍が許可した今回の打ち上げ可能期間は16~22日(現地時間)であるため、この日が最後のチャンスとなる。

 イノスペースは、雨季に入ったブラジル現地の気象が変数だとみている。イノスペースは「打ち上げ当日に雨の予報があるため、気象状況によっては打ち上げ時刻が調整される可能性がある」と述べた。

 ハンビッ-ナノは打ち上げから2分30秒後に第1段を分離、2分59秒後にペアリングを分離、7分33秒後に衛星を射出することになっている。

 ハンビッ-ナノは高さ21.8メートル、直径1.4メートルの2段ロケットで、最大で90キロの搭載物を高度500キロの太陽同期軌道(SSO)に乗せることができる。1段目は推力25トン級のハイブリッドエンジン1台、2段目は推力3トン級のエンジン1台で構成されている。2段目は打ち上げ任務の特性に沿ってハイブリッドエンジンかメタンエンジンを選択して使用する。ハイブリッドエンジンはパラフィンベースの固体燃料と液体酸素を、メタンエンジンは液体メタンと液体酸素を推進剤として使用する。金属3Dプリンティングベースの積層製造方式が用いられ、製造コストと時間が削減されている。

 アルカンタラ宇宙センターは赤道から最も近い打ち上げ場で、同センターから軌道ロケットが打ち上げられるのは1999年以来26年ぶり。赤道に非常に近く、地球の自転速度を最大限に利用できるため、ロケット燃料を節約できるという長所がある。イノスペースは2023年に、同センターから15トン級の実験ロケット「ハンビッ-TLV」の準軌道打ち上げに成功している。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/science/technology/1235858.html韓国語原文入力:2025-12-22 10:30
訳D.K

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