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サムソン電子株「6万ウォン台」回復にも…「メモリーの風向計」マイクロンは収益性減

登録:2025-03-23 19:28 修正:2025-03-24 07:20
サムスン電子の瑞草社屋/聯合ニュース

 メモリー市場の流れを示す「風向計」といわれるマイクロン・テクノロジーの実績発表で、メモリー業況に向けた疑問が再び広がっている。メモリー半導体価格の弱含みが会社の収益性を予想以上に急激に引き下げたことが分かったためだ。最近6万ウォン台に上昇したサムスン電子の株価に影響を与えるかどうかが注目される。

 23日に確認した米マイクロンの発表(現地時間20日)によると、同社は2025会計年度の第2四半期(昨年12月~今年2月)に売上高80億5千万ドル、営業利益17億7千万ドルを記録した。繁忙期に分類される直前四半期よりそれぞれ7.5%、18.4%の減少。売上高79億ドル水準だった証券街の期待よりは善戦した。

 市場の目を引いたのは売上よりも収益性だった。一回性要因などを除去して算出した調整売上総利益率は、第1四半期の39.5%から第2四半期には37.9%に下落。市場の期待値(38.4%)に及ばなかった。主に消費者向けのNAND価格が苦戦を繰り返したためだ。マイクロンは第3四半期にも36.5%前後を記録し、収益性の悪化傾向が続くものと予想した。業績発表翌日の21日(現地時間)、ニューヨーク証券市場でマイクロンの株価が8.0%下落したのはこのような背景からだ。

 証券街では、メモリー業況の反騰に向けた期待感が一部揺らいでいる。投資家らは今年第2四半期(4~6月)以後には人工知能(AI)データセンターの他にスマートフォン、コンピュータ(PC)の消費者需要も復活し、メモリー企業の実績が改善されると期待してきた。今回の実績発表で楽観ムードが多少弱まる余地もあるわけだ。マイクロンは今年、DRAMもNANDも共に需要成長率が10%台を記録するとの見通しを示しながらも、会社の生産量の増加率はこれより低い水準で管理すると明らかにし、保守的な基調を維持した。

 6万ウォン台に上がったサムスン電子の株価が受ける影響も関心事として挙がっている。サムスン電子は20日、有価証券市場で約5カ月ぶりに6万ウォン台を回復したのに続き、21日には6万1700ウォンで取引を終えた。サムスン電子はAIチップに入る高帯域幅メモリー(HBM)の実績が低調で、一般DRAM・NANDの業況に対する依存度が高いという評価を受けてきた。

イ・ジェヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/1188403.html韓国語原文入力:2025-03-23 19:11
訳J.S

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