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中国の「リオープン」、韓国経済への影響はいかに

登録:2023-02-13 06:14 修正:2023-02-13 07:27
韓国貿易協会、経済成長率0.16%アップ、輸出量の上昇率0.55%アップを予想 
封鎖時の逆効果よりは影響小さい見込み
中国の北京市内の様子=北京/ロイター・聯合ニュース

 中国の経済活動再開(リオープン)に対する期待感が高まっている。中国政府のコロナ封鎖の緩和と景気浮揚措置に後押しされ、消費が増えると共に投資と生産が回復しており、韓国経済にもある程度肯定的な影響を与えるとみられている。

 韓国貿易協会の国際貿易通商研究院は12日、「中国のリオープンに伴う韓国経済への影響分析」と題した報告書で、中国のリオープンによる韓国の経済成長率の追加上昇分は0.16ポイント、全体輸出量の追加上昇率は0.55ポイントになると予想した。今年の中国の経済成長率見通し5.1%のうち、昨年の成長率(3.0%)を上回る2.1ポイントを封鎖の解除による効果と仮定した分析結果だ。封鎖の緩和による韓国経済成長の追加上昇分(0.16%ポイント)は、今年の経済成長率見通し(1.6~1.7%)の10%の水準。輸出量の上昇分(0.55%ポイント)は昨年の全体輸出量増加率(1.8%)の31%にのぼる。

 今回の分析の基本基盤である中国の今年の成長率5.1%は、「ブルームバーグ」の集計基準となる主な投資銀行(IB)の見通しの平均だ。これによると、中国の輸出は対外需要の減少で昨年より2.7%減ると予想されるが、消費(7.3%増)が拡大し、投資(5.5%増)や生産(5.0%)も回復して景気が好転するものと期待される。貿易協会は今回の分析の際、アジア開発銀行(ADB)が作成した国際産業関連表(ADB MRIO 2021)を活用し、中国の最終需要(消費+投資)の増加が韓国など主要国の付加価値(GDP、輸出)の創出に寄与した程度を土台に、封鎖緩和の影響を推定したと明らかにした。推定の結果、韓国全体の国内総生産(GDP)における中国依存度は7.6%だった。

 封鎖の緩和によるこのような肯定的な効果は、封鎖の強化に伴う否定的な影響よりは小さいものと分析された。貿易協会が昨年5月に推定した中国のコロナ封鎖措置による韓国経済成長率への打撃は、0.26ポイントの下落として表れた。当時の分析は封鎖地域の比重が中国全域の30%を占め、8週間の全面封鎖が現実化すると仮定し、中国の昨年の経済成長率が3.4ポイント下落するという予想に基づいた結果だった。

 中国のリオープンによる影響を最も大きく受ける国は台湾と分析された。中国の封鎖緩和による台湾の実質経済成長率の上昇分は0.26ポイントだった。ベトナムとシンガポールはそれぞれ0.21ポイント、マレーシアは韓国と同じ0.16ポイントだった。中国の最終需要に対する各国のGDPの依存度の差による結果だ。

 中国のリオープンをめぐっては、期待とは相反する見解もある。中国の消費拡大が世界的なインフレ圧力につながり、米国をはじめ各国が金融引き締めの緩和を維持した場合、景気回復を遅らせる恐れがあるという理由からだ。

 貿易協会のカン・ネヨン首席研究員も報告書で「中国が経済成長および商品生産のために原材料の確保に乗り出した場合、スズや銅、亜鉛など金属価格はもちろん、豆、小麦など農産物の価格が急騰する可能性があるだけでなく、この3年間累積したゼロコロナ政策と人口減少、不動産問題、債務危機が複合的に働き、経済成長の足を引っ張る可能性もある」と指摘した。カン研究員は「消費財(化粧品、家電など)、中間財(半導体、石油化学、自動車部品など)、資本財(工作機械など)の輸出拡大のために、韓国のイメージ向上、地域的な包括的経済連携(RCEP)の活用などの努力が必要だ」と付け加えた。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/global/1079317.html韓国語原文入力:2023-02-13 02:45
訳H.J

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