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半導体の未来を決める「条件1位」…韓国の専門家集団に聞いてみた

登録:2023-02-06 06:46 修正:2023-02-06 08:02
韓国産業研究院、専門家45人に聞いた戦略産業の地形
サムスン電子半導体生産ラインのクリーンルーム=サムスン電子提供//ハンギョレ新聞社

 韓国産業研究院が5日、専門家45人を対象にしたフォーカス・グループ・インタビュー(FGI)を行った結果、半導体産業の未来の地形の変化を導く主な動因として、「地政学」(国際政治)が満場一致で第1位に挙げられたと明らかにした。超微細工程、先端パッケージング(後工程)、人工知能(AI)半導体など「技術(供給)」が第2位で、情報通信技術(ICT)の最終セット産業販売などを考慮した「需要(市場)」は第3位に挙げられた。未来自動車分野では技術、需要、地政学の順で、バイオ医薬品では技術、地政学、需要の順だった。

 インタビュー対象の専門家45人は主要企業の役員以上、官・学・研の専門家で構成され、企業所属と非企業所属の割合は5対5だと研究院は明らかにした。

 産業研究院のキョン・ヒグォン副研究委員はFGIの結果を盛り込んだ報告書「経済安保時代、戦略産業の未来と私たちの対応策」で、半導体分野で地政学という要因が第1位に挙げられたことについて「米国、中国、台湾、日本など、グローバル半導体サプライチェーンの主要構成国の製造施設の立地と産業競争力の強化に向けた破格の支援政策が大きな影響を及ぼした」と分析した。

 キョン委員は今後、価値連鎖(バリューチェーン)の観点から、半導体の地形の変化の主な方向性として、垂直統合型デバイスメーカー(IDM)の浮上を挙げた。インテルやサムスン電子などのIDMが、ファウンドリー(委託製造)分野への進出および大規模な施設投資で、1987年以降委託製造ビジネスモデルを確立した台湾のTSMCの独占構造を脅かしているという点を背景に挙げた。国ごとの半導体産業の地位と競争優位確保の側面で、ファウンドリー分野の重要性も高まると見られ、ファブレス(設計専門)分野ではアップル、グーグル、アマゾンのようなビッグ・テックの半導体分野進出の加速化が予想されるという。

 自動車産業の未来地形の変化を主導する第1動因として技術要因が挙げられたのは、電気動力化および電装化のような情報通信技術と融合する流れの中で、従来の完成車および部品メーカーはもちろん、異種分野の企業の新規参入により多層的かつ立体的な構図の主導権競争が進んでいるためと分析された。キョン委員によると、専門家たちは自動車産業が製造(調達・生産)からサービスへと移動する「本質的な」変化に直面した点を強調した。また「産業政策も境界を崩し、連結性を高めなければならない」と指摘した。

 バイオ医薬品産業の未来バリューチェーンを主導するのは研究・開発(R&D)・設計部門になると分析された。韓国が競争優位を保っている受託開発・製造(CDMO)の戦略的重要性も高まると予想された。専門家たちは受託開発・製造分野が半導体に匹敵する精密技術や秘法はもちろん、米食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)など規制機関の徹底した管理監督と認証を受けなければならないため、後発開発途上国の追撃が難しいという点を根拠に挙げた。バイオ分野の主な課題としては、海外の材料・部品・装備企業と人材誘致、新薬開発の成功に向けた長期的な観点に基づいた国際信頼資産の蓄積が挙げられた。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/global/1078305.html韓国語原文入力:2023-02-05 11:58
訳H.J

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