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韓国、経常収支3カ月ぶりに再び赤字…「半導体輸出不振の影響」

登録:2023-01-10 20:11 修正:2023-01-11 08:46
/聯合ニュース

 韓国経済の対外健全性を示す経常収支が、昨年11月に再び赤字に転じた。8月以来3カ月ぶりだ。グローバル景気減速の影響で半導体輸出は低迷している一方、エネルギー価格は高どまりを続けた影響と分析される。

 韓国銀行(韓銀)は10日、昨年11月の経常収支(暫定値)が6億2千万ドルの赤字を記録したと発表した。経常収支は、前年同期比で74億4千万ドル、前月比で15億ドル悪化した。経常収支赤字は昨年8月(-30億5千万ドル)以来3カ月ぶりだ。

 これは主に半導体輸出が不振だった結果と分析される。商品輸出から輸入を差し引いた11月の商品収支は15億7千万ドルの赤字だった。まず輸出が523億2千万ドルを記録し、前年同期より73億1千万ドル(12.3%)減少した。グローバル景気が悪化し、半導体や加工品などの輸出が減った影響だ。特に半導体の通関輸出は1年前より28.6%下落した。輸出はこれで3カ月連続で前年同月比マイナスを続けた。

 逆に輸入は小幅に増えた。538億8千万ドルで、1年前より3億2千万ドル増加した。特に、原油やガスなど原材料の通関輸入が4.8%増えた。原油導入単価が18%ほど跳ね上がるなど、エネルギー価格が高どまりを続けた影響だ。資本財と消費財の通関輸入も小幅に拡大した。

 サービス収支も3億4千万ドルの赤字を記録した。運送収支の黒字幅が17億2000万ドルから13億8000万ドルに縮小した。輸出貨物運賃が下落し運送収入が減少した。新型コロナウイルス感染症の防疫緩和で海外旅行が増え、旅行収支の赤字幅は5億ドルから7億8千万ドルに増えた。

 本源所得収支(韓国国民が海外で稼いだ所得と外国人が韓国で稼いだ所得との差額)は、経常収支構成項目の中で唯一黒字幅が拡大した。11億7千万ドルから14億3千万ドルに増えた。海外投資家が保有する韓国国内株式が減り、韓国国内企業の配当性向も低くなり、配当支払いが減ったと韓銀は説明した。金融アカウントを見ると、外国人の国内株式投資は昨年1~11月に49億5千万ドル減少した。

 これにより昨年1~11月の経常収支は243億7千万ドルの黒字を記録した。韓銀は昨年11月の経済見通しで、2022年の年間経常収支が250億ドルの黒字を記録すると見通していた。韓国銀行のキム・ヨンファン金融統計部長は「昨年12月の貿易収支の赤字規模が11月より縮小した点などを考慮すれば、既存の見通しの水準から大きく外れはしないようだ」と話した。

 経常収支は新年上半期も引き続き動揺する可能性が高い。韓銀が展望した今年上半期の経常収支の黒字規模は20億ドルで、昨年上半期(248億ドル)よりはるかに小さい。グローバル景気が悪化し、輸出不振と運賃下落傾向が続く反面、海外旅行は増えるとみられるためだ。唯一、本源所得収支は昨年の水準を維持するとみられる。グローバル企業の業績悪化で配当収入は減るものの、金利上昇に伴い利子収入は増加する見通しだ。

イ・ジェヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1075074.html韓国語原文入力:2023-01-10 16:23
訳J.S

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