韓国に居住している人口が1985年に4000万人を超えて以来、30年間で初めて5000万人を超えた。しかし、1985年に比べ、幼少年(0~14歳)人口は518万人減り、高齢人口(65歳以上)は482万人増え、少子高齢化が人口構造に暗い影を落としている。破片化された個人の日常は世帯構成にも影響を及ぼしており、「単身世帯」が初めて全世帯のうち最も高い割合を占めた。
統計庁は7日、このような内容を盛り込んだ「2015年人口住宅総調査の全数集計結果」を発表した。集計の結果、韓国の総人口(外国人を含む)は5107万人だった。2010年の4971万人に比べて2.7%増えた数値だ。韓国の人口は1985年に4045万人を記録し、初めて4000万人台に入り、2000年には4614万人、2005年には4728万人と増加を続けてきた。 性別に見れば、女性が2546万人、男性が2561万人だった。ソウル、仁川(インチョン)、京畿道に居住する首都圏人口の割合も、2000年の46.3%から2015年には49.5%へと徐々に増えており、首都圏への人口集中現象がさらに進んだことも分かった。
人口構造も年老いていることが分かった。2015年の幼少年人口は691万人で、全人口の13.9%だった。高齢人口は657万人で全体の13.2%を占めている。国連が「高齢社会」の基準としている14%を目前にしている。特に、全羅南道は高齢人口の割合が21.1%に達し、初めて「超高齢社会」(高齢人口が全体の21%以上)に進入した。5年前の調査に比べ、幼少年人口は97万人減り、高齢人口は121万人増えた。高齢人口と幼少年人口の割合を示す老齢化指数は、1985年の14.5から2000年に35.0、2010年に68.0、2015年には95.1へと急激に上昇している。全人口を年齢の順に並べた際に、真ん中を意味する中位年齢も41.2歳を記録して、初めて40代に進入した。経済活動の主体である生産年齢人口は横ばい状態で、経済に活力を期待するのは難しい見込みだ。2015年の生産年齢人口(15~64歳)は3623万人で、全人口の72.9%だった。2010年に比べて72万人増えた数値だ。
世帯の構造にも急激な変化が現れている。韓国の世帯数は合計1956万世帯で、このうち単身世帯(520万3000世帯)が27.2%で最も多い割合を占めた。2010年の調査では2人世帯(24.6%)が最も多く、2005年以前の調査では4人世帯が最も多かった。10年間で単身世帯が急激に増えたのだ。単身世帯の割合は1995年の12.7%から2015年には27.2%に20年間で2倍以上増えた。一世帯当たりの平均人数も1995年の3.40人から2015年には2.53人に減った。
一方、韓国の姓氏と貫籍は3万6477に達すると調査された。人口数が最も多い姓と貫籍は「金海(キムへ)金氏」で445万7000人(9.0%)と集計された。密陽(ミリャン)朴氏(310万4000人)、全州(チョンジュ)李氏(263万2000人)、慶州(キョンジュ)金氏(180万1000人)、慶州李氏(139万2000人)がその後に続いた。帰化した人などを含む多文化世帯は29万9000世帯で、全世帯の16%を占めた。韓国在住の外国人は、2010年96万人から2015年136万人に41.6%増加し、初めて100万人を超えた。
韓国語原文入力: 2016-09-07 18:14