「言葉の壁もBTSの人気を邪魔することはできなかった」
防弾少年団(BTS)が新曲「ライフ・ゴーズ・オン」でまたもやビルボード・シングルチャート1位に輝いた。今回は韓国語の歌詞の曲だ。BTSが米国の主流の音楽市場で大衆的人気を集めるアイドルグループとして、確実に地位を固めたという分析が出ている。
ビルボードは30日(以下現地時間)、BTSの新曲「ライフ・ゴーズ・オン」がシングルチャートの「Hot100」で1位に輝いたと発表した。この曲は、BTSが先月20日に発表したニューアルバム『BE』の収録曲で、サビを除いたほとんどの歌詞が韓国語だ。米国で最も人気のある曲を表す「Hot100」チャートで韓国語の歌詞の曲が1位になったのは、ビルボード・チャート62年の歴史で初めて。これまで韓国語の歌が成し遂げた最高記録は、PSY(サイ)の「江南スタイル」だった。同曲は2012年に7週連続で「Hot100」2位になっている。
特に、英語の歌詞ではない曲がチャートに登場するやいなや1位になるのは「ライフ・ゴーズ・オン」が初だ。英語でない歌がHot100の1位になったのも、これまでに8曲に過ぎない。BTSは今回のアルバムで、ビルボード入りと同時に「Hot100」1位とアルバムチャートの「ビルボード200」を席巻した。ビルボードは前日の29日、彼らのニューアルバム『BE』が「ビルボード200」で1位になったと報じた。BTSはこの日、SNSで「『ARMY(BTSファンクラブ)』の皆さんに心から感謝する」と感想を述べた。
専門家は、北米音楽市場でBTSの地位が言葉の壁を越えるほど高まったと評価した。大衆音楽評論家のキム・ヨンデ氏は「『ダイナマイト』でHot100の1位になった時は『英語の歌の力が大きかった』などの分析があったが、今の状況を見るとBTSは言葉や歌のジャンル、スタイルを離れ、彼らの名前だけで『ナンバーワン』になるほど絶対的かつ独歩的な力を持っている」とし「米国のポップ史上、外国グループにこうしたグループはなかった」と語った。
今回の成果は「ダイナマイト」の人気などでファンダムが爆発的に拡大した結果だという声もあがっている。大衆音楽評論家のパク・ヒア氏は「『ライフ・ゴーズ・オン』は言葉の壁のため米ラジオ・チャートで苦戦しているが、圧倒的なディスク・音源販売量で不利な条件を克服している」とし「彼らは米国の主流市場に定着したというよりは、強力なファンダムを土台にして主流ポップ市場を掌握するという、全く違う道を切り開いた」と指摘した。
外国メディアも彼らの成果に集中的に光を当てている。米経済専門誌フォーブスは「BTSは、人種差別と外国人嫌悪に根ざした古い慣習のある西欧音楽産業を覆した」とし「BTSは彼ら独自のリーグを繰り広げているということを立証した」と報じた。