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1対300…孫正義、経団連ただ一人‘原子力発電所反対’

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/505737.html

原文入力:2011/11/16 22:02(1440字)
チョン・ナムグ記者


理事会 "原発再稼働すべき" 方針に唯一反対
"国民より利益優先" 直撃弾…会員脱退はせず


 "会長の考えをあたかも全体の意のように言うとはいったいどういうことですか?"

15日に開かれた日本の財界団体である経団連の理事会で孫正義(54)日本ソフトバンク社長が机をたたいて米倉弘昌 経団連会長に抗議した。


経団連は「電力不足が続けば国内産業の空洞化が加速化する」として 「安全性が確認された原子力発電所の再稼働が大変重要だ」という内容を盛り込んだ‘エネルギー政策に関する第2次提案書’を先週整理し事前公表した経緯がある。幅広い議論を経ずに一方的に発表したことを強力に批判したのだ。

孫社長は「反対意見が出されたということを議事録に必ず残すことを望む」とし、意見書修正案を出した。彼は経団連の当初意見書で‘原子力発電所の再稼働が大変重要だ’という内容と、各界の再生エネルギー拡充計画に対して‘野心的な導入目標’だとして否定的に描写した部分を削除しなければなければならないと指摘した。


在日同胞3世の企業家で、日本最高の資産家である孫社長も一時は‘原子力発電所賛成論者’であった。しかし去る3月の福島第1原発放射能流出事故の後、自身の態度を公開的に反省し、‘脱原子力発電所-再生エネルギー拡散’の伝導師として活躍している。


実際 彼は大地震復旧寄付100億円とは別に10億円の個人財産を寄付しエネルギー問題を研究する財団を設立し、全国の広域自治団体と協力して太陽光および風力発電の普及拡大を試みている。 全国の休耕農地の20%に太陽光発電パネルを設置する場合、原子力発電所50基分にあたる5000万Kwの発電能力を確保できると彼は強調してきた。


孫社長は理事会が終わった後の記者会見で「このように途方もない事故が起きて日本が全世界の注目を浴びている状況で、ひたすら原子力発電所の再稼働が最も重要と言うならばおかしくないか」として「国民の安全と安心より目先の利益を優先している」と経団連の姿勢を厳しく批判した。彼は経団連が意見書で再生エネルギー生産拡大計画をあたかも不可能であるかのように描写した部分に対しても「頭が固まっている」として不快感を示した。この日の理事会には550余の理事会社の内300余社の代表が参加したが、経団連の意見書に異議を提起した人は孫社長だけだった。


経団連の常任理事である孫社長は経団連を脱退するかという記者たちの質問に「脱退はいつでも可能だ」として「しかし内部から異議を提起することも必要だ」と話した。孫社長と共に経団連の電力産業に対する態度を批判してきたインターネット企業楽天の三木谷浩史(46)社長は去る6月に経団連を脱退した。


日本のマスコミは経団連理事会であった孫社長の抗議内容を16日いっせいに報道し強い関心を示した。インターネットでも関心が爆発した。スズキ ツトムという名のネチズンは「孫社長が机を叩き経団連を批判したが、一人も同調者がいなかったという、経団連はすでに死んでいるということか」と批判した。 東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr


原文: 訳J.S