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ベルルスコーニ 辞任…ローマ市民 歓呼

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/505269.html

原文入力:2011/11/13 22:17(1404字)
キム・キュウォン記者


‘90%の放送を掌握’力で10年 権力の座…国家負債 2兆ユーロに肉迫
経済改革案は通過したが "作動不能の可能性" 悲観展望も


12日深夜、シルヴィオ・ベルルスコーニはローマの大統領官邸でジョルジョ・ナポリターノ大統領に辞任願いを提出した。彼が数千名の市民を避けて通用口から逃げるように抜け出す時、市民たちは「道化師は去れ」「道化師辞めろ」というスローガンを叫んだ。

イタリアの最長寿総理であったシルヴィオ・ベルルスコーニ総理が結局辞任した。 この日夜、大統領室が彼の辞任の知らせを公式発表し、ビア デル コルソなどローマ都心で数千、数万人の市民が歓呼し、一部はシャンパンを抜いたりもしたと外信が伝えた。ベルルスコーニは群衆に手を振るようにみられたが、側近には 「私を強く悲しませること」と話したとイタリア<ANSA>通信は報道した。


ベルルスコーニは1994年に政界に入門し3度にわたり計10年近く執権した。その期間に彼はマネーロンダリングと脱税、マフィア関与、未成年者性売買などあらゆる醜聞を起こしたが、90%を掌握した放送を背景に自身の席を強硬に守った。その間にイタリア国債は1兆9000億ユーロに急増し国家不渡りを憂慮する状況に至った。彼はイタリアだけでなくヨーロッパ全体の悩みの種であった。


連鎖的なヨーロッパの経済危機の中でベルルスコーニを信頼しなかったヨーロッパ各国と市場はイタリア国債の利率を危険水位である7%まで引き上げた。結局、彼は去る8日に議会の投票で自身に対する支持が過半数に至らず辞任を明らかにした。彼は12日、辞任する直前に議会で経済改革案を賛成380票、反対26票、棄権2票で通過させた。


この経済改革案には△付加価値税引き上げ△年金受給年齢67才へ引き上げ△燃料価格値上げ△国家資産売却などの政策が盛り込まれている。 ナポリターノ大統領は経済状況をはやく安定させるためにすべての政党らと共に新しい総理の任命と中立的な内閣の構成を議論している。しかし新政府が市民たちの犠牲を要する政策を順調に執行できるのか、またそれがイタリアを危機からすくい出すのかはまだ断言しにくい。経済学者ヌリエル・ルビニーは「イタリアの経済改革案は充分でない。今後12ヶ月以内に今回の改革案が作動しない可能性が高い」と話した。


有力な後任総理候補はヨーロッパ連合(EU)競争担当執行委員を務めたマリオ モンティ ミラノ ポコニ大学総長だ。しかし彼は経済改革案実行という一時的任務だけを引き受け、その後には新しい総選挙が行われる可能性が大きい。


ベルルスコーニは現在、未成年者性売買と脱税、わいろ供与など3件の裁判と関わっている。彼が国外へ逃避する可能性があるという話も出ている。しかし彼は13日、ある保守政党に送った手紙で「経済危機時期に私がしてきたことに誇りを感じる。執権の道を再び始めたい」と明らかにした。 彼の前途に再び関心が集まっている。


キム・キュウォン記者 che@hani.co.kr


原文: 訳J.S