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ヨーロッパ連合、三星(サムスン)通信特許 乱用 調査

https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/504123.html

原文入力:2011/11/05 09:48(1421字)


アップルとの訴訟 重大変数に


ヨーロッパ連合執行委員会(European Commission)が三星電子に対して3世代通信技術標準特許を乱用した疑いで反独占調査に入った事実が明らかになった。 今回の反独占調査で米国アップルと三星電子が行っているグローバル特許戦争も新しい局面に処することになった。
ドイツの特許専門家フロリアン・ミュラーは4日(現地時間)ブログ(FOSS Patents)で、最近アップルがカリフォルニア裁判所に出した訴状を入手し、ヨーロッパ連合執行委員会が三星電子に対する反独占調査に入ったと明らかにした。

ミュラーは 「今回の調査が三星電子とアップルの特許攻防で最も重要な局面」としつつ、「三星電子がアップルに対して提起した訴訟の大部分を放棄させることができる潜在力を持っている」と明らかにした。彼は産業標準に該当する特許は‘公正で、合理的で、非差別的な’(FRAND・fair,reasonable and non-discriminatory)条件で競争者らにも提供されなければならず、これを利用して競争製品を禁止させる戦略武器として活用されては公正競争を阻害するためだと明らかにした。オランダ、ハーグ裁判所もアップル製品に対する三星の販売禁止仮処分申請を棄却しながら標準特許に対するFRAND規定を適用した。


ヨーロッパ連合執行委員会はヨーロッパ最高の公正競争監視機構であり、この間マイクロソフトとインテルに対して公正競争違反容疑で巨額の罰金を賦課し付録付き販売などの慣行を修正するようにした経緯があり、現在はグーグルに対して調査を行っている。 現在、三星とアップルが10ヶ国で行っている特許紛争は英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダなどヨーロッパが主舞台でもある。 3世代通信標準はヨーロッパ通信標準研究所(ESTI)により開発された。 ヨーロッパ連合執行委員会はこの研究所が通信標準を利用して競争を妨害しているという理由で調査を展開し研究所が‘特許待ち伏せ’を通した攻撃を最小化する側に旋回するや2005年に調査を中断した経緯がある。


ミュラーは三星が今回の調査によって、通信特許を活用した提訴に非常に用心深くなるものと展望した。 三星が通信特許を利用してアップルを攻撃する場合、ヨーロッパ連合の反独占調査を強化させるためだとの理由だ。 彼は三星の通信特許を利用した販売禁止仮処分申請が受け入れられる確率は非常に低く、モトローラとHTC等もFRAND条項により同じ状態と明らかにした。


ミュラーは三星電子が「三星は常に無線標準関連技術に対して公正で合理的であり非差別的ライセンス条件を守っている。ヨーロッパ連合執行委員会から情報提供要請を受け全面的に協力している」と明らかにしたと伝えた。三星は「ヨーロッパ連合執行委員会の今回の調査は下調べであり、全面調査に入るかはまだ決定されていない状態」として「米国、サンノゼ裁判所ではFRAND条項に対して他の解釈を下すなど地域別に状況が違う」と明らかにした。


ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr


原文: 訳J.S