原文入力:2011/06/05 22:56(1175字)
イ・ポニョン記者
‘反乱軍の攻撃で負傷’サルレ大統領、治療のためサウジ到着
家族・高位官僚 同行…辞任・亡命など言及 未だなし
アリ アブドラ サルレ イエメン大統領はついに33年間にわたり握ってきた権力を手離したのか?
国内外から辞任圧力を受けてきたサルレ大統領がロケット砲弾攻撃を受けサウジアラビアに発つや、治療を言い訳にした亡命という観測が出てきている。そうであれば流血事態が終わり新しい権力創出過程が始まるだろうが、権力に執着してきた彼が戻ってくるという観測も並存しており大きな不確実性がイエメンを押さえ付けている。
サウジ政府は去る3日、大統領宮モスクに落ちたロケット弾で負傷したサルレが4日リヤドの軍病院に到着し治療を受けていることを確認した。<アララビヤ>放送は5日サルレが心臓付近に刺さった破片を除去する手術を受けていると報道し、<アルジャジーラ>放送は「顔と胸に火傷と擦過傷を負った」という目撃者談を伝えた。だが、警護員11人が死亡した今回の攻撃の背後にハシード族指導者サディク アフマルを名指しするサルレの音声が放送され、サウジでは飛行機から歩いて降りてきたという証言も出てきた。致命的負傷ではないものと見られる。
権力維持が脅かされている状況で、重篤な状態でもないのにサルレが出国したという事実は‘事実上の亡命’説を生んでいる。家族が同行したこともそうだ。匿名を要求したサウジの官吏は、サルレが乗った飛行機に続き 彼の家族を乗せた飛行機も着陸したと話し、イエメン政府のある官僚も同じ内容を伝えた。サルレとともに祈祷儀式に参加し負傷した高位官僚5人も同行した。
アプトゥラボ マンスール ハーディ副大統領が臨時大統領を引き受けたという報道もサルレの権力放棄説を強めている。サルレ側は4日、サウジ政府の仲裁でアフマルが導く反乱軍と1週間の休戦に入った。この日、首都サナの南側にある反政府勢力の拠点タイツでは政府軍が軍撤収した。 <AFP>通信は5日、サルレの退陣を既定事実として受けとめる数千名がサナ道路に現れ「政権が倒れた」と歓呼し踊ったと伝えた。隣国ながら中東の大国であるサウジ政府がサルレの退陣だけを解決法として見ており、彼を送りかえそうとはしないという展望も出ている。
だが、何度もサウジなどが仲裁した権力委譲案に合意し翻意したサルレの真意を推し量ることは難しいという観測も出ている。 イエメン政府は彼が帰国すると主張している。 イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr
原文: 訳J.S