本文に移動

"韓国、竹島 不法占拠" …領有権ごり押し主張 強度高める

原文入力:2011-03-30午後09:10:47(1715字)
‘韓国不法性’主張 教科書1種→4種に増え
"日本固有領土" 記述も10種→12種へ
わい曲強度 強めた東京書籍 占有率 半分以上

チェ・ウォンヒョン記者

←日本中学教科書

日本の中学教科書18種を調べると
日本政府が30日に発表した中学校社会教科書検定結果を見れば、独島が日本固有の領土という記述と、‘韓国の不法占拠’という表現を含む教科書の比重が拡大した。特に教科書市場で高い占有率を示す教材が新たに独島関連記述を盛り込み悪影響がより一層大きくなる展望だ。

今回の検定では21種の検定申請教科書の内、18種(地理4種、歴史7種、公民7種)が検定を最終通過した。この内 12種が独島と関連して‘竹島は日本固有の領土’という記述を盛り込んだ。既存23種の内、10種に独島と関連した記述があったことに比べ、その比重が大きく増えたのみならず、直接的な叙述を通じた領有権主張の強度も高かった。これまでは23種の内 1種だけが‘韓国の不法占拠’という表現を使っていたが、今回の検定結果では計18種の内 4種が‘不法占拠’表現を盛り込んだ。

これまで地図上で独島を日本領土として表示する水準だった地理教科書は、4種全てが叙述と地図、写真等を通じて "竹島は日本固有の領土" と記述した。東京書籍は "日本海上の竹島は日本固有の領土だが、韓国が占領しており対立が続いている" と書いた。帝国書院は地図に独島を竹島と表示し日本の排他的経済水域に含ませ、"日本固有の領土である竹島(島根県)に対しても韓国との間に主張の差がある" と書いた。教育出版は "韓国政府が不法占拠を継続している" という表現を使った。

既存8種の内 4種が独島関連記述を含んでいた公民教科書は、今回の検定結果で7種全てが "竹島は日本固有の領土" という表現を盛り込んだ。東京書籍は "竹島は(…)日本の固有の領土だ。しかし韓国が不法に占拠しているため日本は韓国に対し抗議を続けている" と書いた。

←日本 教科書検定通過本 独島関連記述

公民教科書で‘不法占拠’表現を使った教科書は3種になった。育鵬社が "竹島は日本固有の領土" と釘を刺し "韓国による竹島の占拠は国際法上 何の根拠もなしに行っており不法占拠であり、日本は厳重に抗議している" と書いた。自由社は 「北方領土、竹島共に歴史的にも国際法でも我が国固有の領土だが、ロシアと韓国が不法に各々占拠している" と書いた。この2種の教科書は "国際司法裁判所に付託することを提案しているが、韓国政府はこれに応じようとしない" として、独島問題を国際領有権紛争に拡大しようとする意も表わした。特に地理・公民教科書に各々 "韓国が占領" 、"韓国による不法占拠" 等の表現を用いた東京書籍の場合、教科書市場で各々52.6%、61.1%の高い占有率を示すなど多くの学校で採択される可能性が強い。

歴史認識に及ぼす影響が大きいと判断される歴史教科書では教育出版の教科書1種だけが "竹島も尖閣諸島も日本固有の領土だ。日本海に位置する竹島については韓国との間に領有を巡る主張に差異があり未解決の問題になっている" として独島と関連した記述を盛り込んだ。

一方、検定歴史教科書で韓国と関連した他の記述でも歴史認識の後退が続いていることが明らかになった。大部分の教科書で日本軍‘慰安婦’問題が言及さえされていないことが確認され、2010年韓日歴史共同研究委員会でその虚構性が明らかになった任那日本府に対する記述は依然変わっていないことが明らかになった。

今回の検定を通過した教科書は来る7~8月、各教育委員会により教科書採択可否が決定され、来年から一線学校で公式に使われる予定だ。
チェ・ウォンヒョン記者 circle@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/470738.html 訳J.S