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トン氏 潜伏…中国が身柄確保し調査中と推定

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/467240.html

原文入力:2011-03-09午後08:19:17(1186字)
官営紙 "トン氏がスパイである可能性は低い"

パク・ミンヒ記者

中国現地の雰囲気

上海海外同胞らにとって‘上海総領事館スキャンダル’は当惑するミステリーだ。

扇情的な事件に対する世間の関心は熱いが、事件の舞台であった上海で事件の核心人物である中国人女性トン・某の行跡は海外同胞や企業家には殆ど知られていない。トン氏がビザを申請する際に住所地として書いた高級アパート団地の明都城は韓国人をはじめ外国人たちがたくさん暮らしている所だが、こちら韓国海外同胞たちもトン氏が暮らしていたことを知らなかったと話す。上海、韓国商会のある幹部は「事業、トン氏を知っている韓国人らもいたが ごく少数であり、海外同胞の大部分は今回の言論報道以前までトンという女性について知らなかった」と話した。

業務上、総領事館と共に仕事をしてきた上海の経済団体関係者は「昨年末にどうして領事たちが突然帰国するのか気になったことはあるが、トンと領事らの関係はほとんど知られておらず突然の報道に当惑している」として「トンという女性が権力を動かすために行動し、政治的な力が必要な人々とだけ関係を結んでいたので一般的な事業をする人々の前には現れなかった」と伝えた。事件の鍵を握るトン氏は潜伏しており、トン氏の身柄を中国側が確保し保護しているか調査中と推定される状況で彼女の正体を確認することは容易ではなく見える。

海外同胞らはかんばしくない事件に対して言いたがらない雰囲気だ。だが、上海海外同胞らのインターネット カフェである‘トゥレマウル(懇親村)’には "役に立たない領事館…中国の1人の女性のスカートにもてあそばれ笑わせるよ" 等、領事館を糾弾する文等が上がっている。

中国言論らはややもすれば韓-中外交関係に火の粉が飛びかねない今回の事件に関心を示しながらも、韓国言論の報道態度にも不満を表わしている。遼寧省社会科学院のルィチャオ主任は9日、官営国際専門紙<環球時報>に「韓国大統領の実兄や夫人の電話番号が流出したことはまさに驚くべきことだが、実際には特別すごい情報ではない」とし、トン・某がスパイである可能性は低いと強調した。彼は米国と日本でしばしば登場してきた‘中国女スパイ’事件が韓国でも出現したことは「天安艦事件以後、中国と韓国国民の間の感情が順次悪い方向に変わり、韓国で‘中国威嚇論’が広がっていることが背景」と話した。 中国政府は今回の事件と関連して何の公式反応も出していない。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

原文: 訳J.S