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金融危機に‘極端的アナーキスト’頭もたげ

https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/456387.html

原文入力:2010-12-30午前08:45:33(1202字)
小包爆弾配達でヨーロッパ ぐらぐら
無政府団体ら 連帯の動きも

チョ・イルジュン記者

ヨーロッパのアナーキズム闘争がよみがえるか。
先月のギリシャ、アテネに続き、最近イタリア、ローマ駐在の外国大使館らに相次ぎ配達された小包爆弾が一部極端主義的アナーキストの仕業であることが明らかになり、ヨーロッパのアナーキストらが再び注目されている。

イタリア警察は去る23日、ローマ駐在のチリ, スイス大使館に続き27日にはギリシャ大使館に配達された小包爆弾は「イタリア アナーキストらが収監中のギリシャ アナーキストと世界革命戦争に連帯するという意で発送したもの」と28日明らかにした。チリおよびスイス大使館では小包爆弾が爆発し各々1人が負傷し、ギリシャ大使館では不発に終わった。‘格式なきアナーキスト連盟’として知られるイタリア アナーキスト グループはこの日「我々は革命戦争を共に組織しようとするギリシャ同志たちの呼び掛けに応え再び闘争を展開する」と主張した。チリ大使館の小包爆弾爆発現場には「我々は我々の声を言葉と行動に移すことを決意した。統治体制を破壊しよう。アナーキズム万歳!」 と書かれた焼け焦げたメモが発見された。

先立って先月、ギリシャ、アテネ駐在各国公館と宅配会社で14個の小包爆弾が相次ぎ爆発したり摘発されるなどして、ドイツ総理室にまで小包爆弾が配達され、全ヨーロッパが仰天した。フランスとイタリアの総理も小包爆弾の標的となった。逮捕された容疑者らは‘火種の謀議’というギリシャ アナーキスト組織員だった。このグループは「我々は体制転覆的な要素が路上にあふれ出しゲリラ闘争が再開されることを待ってばかりはいられない」として、ヨーロッパ全域のアナーキストが行動に出ることを促した。

ヨーロッパ連合警察局(ユーロポール)は最近報告書で、昨年 極左派とアナーキストのテロ攻撃が前年より43%、2008年に比べて2倍以上急増したと明らかにした。 <AP>通信は29日、保安専門家たちの弁を引用し 「国家機構と金融機関を転覆しようとするヨーロッパ アナーキストらが既存の緩い連係から進んで順次組織化、過激化している」として「これはヨーロッパの金融・財政危機をはじめとする社会的葛藤に呼応する恐れがある」と分析した。

アナーキズムはよく無政府主義として理解されるが、これは狭い見方だ。抑圧的統治機構としてのすべての政治組織と権力を拒否するが、自由な個人や集団の結社と連帯まで否認するわけではないためだ。 チョ・イルジュン記者 iljun@hani.co.kr

原文: 訳J.S