原文入力:2009-02-08午後07:11:42
“銀行システム放置すれば最悪状況になる” 警告
リュ・イグン記者
ドミニク ストロスカーン国際通貨基金(IMF)総裁が7日、マレーシア,クアラルンプルで開かれた東南アジア中央銀行総裁会議で「先進国経済がすでに恐慌に陥っている」と語ったと<ブルームバーグ ニュース>が伝えた。
昨年9月金融危機が全世界を襲い同時に世界経済が一斉に沈滞を体験し始めた以後、国際金融機構の首長が立ち上がって‘恐慌’に言及したのは今回が初めてだ。それほど現在の世界経済が深刻な状況ということを示している。
恐慌(Depression)は景気循環期に生産・所得・雇用・貿易の減少が6~12ヶ月持続する景気後退(Recession)より“特別にはるかに深刻な景気弱化局面”と全米経済調査局(NBER)は定義している。米国を例にあげれば20世紀以後現在まで恐慌と呼ばれた局面は1921年,1929~1933年,1937~1938年の三回だけだ。
ストロスカーン総裁はまた「もし銀行システムが修理されないならば金融危機はより一層深くなりうる」として「(経済を)墜落させる危険が多く存在しており最悪の状況が起きる可能性がある」と警告した。通貨基金は先月28日米国・日本・ドイツなどをはじめとする先進国経済が2007年2.7%成長したが、今年は4.7%ポイント下落した-2%成長が予想されると明らかにした。
ジャネット・イェロン サンフランシスコ連邦準備銀行総裁もこの日米国,ハワイで開かれた128次銀行総裁団総会で「米国は大恐慌ほどの深い沈滞に陥ってはいないが、今多くの動きが大恐慌時と似ている」として「深くなる景気後退を防ぐための緊急で攻撃的な行動が必要だ」と語った。先立って去る4日ゴードン・ブラウン英国総理は世界経済が恐慌の真ん中に立っていると話し政治的争点に浮び上がるや総理室スポークスマンが立ち上がって‘失言’と翻意した。
リュ・イグン記者ryuyigeun@hani.co.kr