原文入力:2009-06-17午前07:42:50
軍・警 発砲…反政府デモ 拡散
憲法守護委 “一部 票の再点検準備”
チョ・イルジュン記者
←イラン,首都テヘランで15日改革派大統領候補 ミル ホセインムサビを支持するデモ参加者らが自動車に火を付け煙が立ち昇っている。デモ隊はデモ参加者数人が民兵隊の銃に撃たれて死亡したことに抗議し激烈なデモを行い、選挙に不正があったとして再選挙を要求した。 テヘラン/AFP連合
イラン大統領選挙結果を巡る大規模デモ過程で軍警の発砲で多数のデモ隊が亡くなる流血事態が起き、イラン政局が手のほどこしようもない状況に陥っている。
15日(現地時間)テヘランでミル ホセインムサビ前総理支持者,数十万人が選挙結果に抗議するデモを行う渦中で、政府側 ‘バシジ民兵隊’の発砲で7人が亡くなったと<AFP>通信などが16日現地ラジオ放送を引用し報道した。イラン国営<パヤム>ラジオは前日デモが広がったテヘランのアジャディ広場近隣で「不法集会が終わった後、暴力団が軍関連施設を攻撃しようとしたが7人が銃に撃たれ亡くなった」と伝えた。
英国<ガーディアン>は15日これとは別にテヘラン大学校と南部都市シラーズで計12人が警察の銃撃で亡くなったと見られると伝えた。デモはテヘランだけでなく大学街を中心にシーラーズ,イスファハン,タブリーズなどイラン全域の主要都市に急速に広がっている。
こうした中、イランの事実上の最高権力機関である憲法守護委員会が16日「不正選挙の言い争いがおきている地域に限定し票の再点検をする準備ができている」と明らかにし注目される。憲法守護委員会はまた今回の大統領選挙の改革派候補であったムサビとレジャイが出した異議申請に対して10日以内に最終決定を下すと明らかにした。先立ってアラー ラリジャニ議会議長は15日 ‘死亡報道’ の真相を調査する議会次元の調査委員会を設けた。
流血事態にまで広がったイランのデモ政局に対する国際社会の憂慮も大きくなっている。バラク・オバマ米国大統領はこの日、大統領選挙後の暴力事態に対して“深い憂慮”を表わし「民主的手続きと言論の自由が尊重されなければならない」と話した。パン・ギムン国連事務総長も「イラン国民の真の意志が完全に尊重されるべきだというのが国連と私の立場」としながら大統領選挙結果に対するイラン当局の調査を見守ると話した。 チョ・イルジュン記者iljun@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/360739.html 訳J.S