本文に移動

核の閂を解いた日本 "ネジ回しを回すだけでできる"

原文入力:2012/06/21 22:02(1176字)

■ 日本 核武装 潜在力は

核爆弾 1万発 作る能力
プルトニウム 30t 保有・技術も備える
‘事実上の核武装国’分類も

日本の核武装能力について米国戦略国際問題研究所(CSIS)傘下の核イシュープロジェクト(PONI)は‘ネジ回しを回すだけでできるほど’に近付いていると分析している。

 日本には核弾頭の材料になるプルトニウムがあり、核弾頭を作る技術があり、核弾頭を載せて飛ばすミサイルもある。 すなわち、今まで作らなかっただけであり、作る意向さえあれば直ちに核兵器を製造できるという意味だ。 英国の核コンサルティング会社である‘ラージ&アソシエーツ’等が日本を‘事実上の核武装国’に分類する理由もここにある。 国際原子力機構(IAEA)の制裁対象ではないが核を保有したと同じ能力を持っていることを‘核潜在力’(Nuclear latency)というが、これはよく‘日本オプション’とも呼ばれるほどだ。 日本がほとんど唯一の該当者だという話だ。

 日本は現在、核拡散禁止条約(NPT)に加入していて、これに従い核武装を推進していることはない。 だが、核兵器の原料と言えるプルトニウム保有量では世界一位を争っている。 内閣府が毎年発表する保有量統計を見れば、2010年末基準で日本は国内に6.7t、英国とフランスの再処理工場に23.3tなど計30tのプルトニウムを保有している。 外国にあるプルトニウムは日本の原発事業者などが再処理のために委託したもので、実所有主は日本だ。 20kt(長崎に落ちた核爆弾)級核弾頭1発を製造するために3㎏程度のプルトニウムを要すると推定すれば、核爆弾1万発を作れる分量だ。 すでに衛星発射ロケットを実用化して久しい日本は大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の運搬体技術もまた持っていると推定される。

 日本はすでに2次世界大戦当時から‘F研究’という名前で原子爆弾の研究を始めるなど、永く核武装を夢見てきた前歴がある。 敗戦後、1967年衆議院予算委員会で‘非核3原則’を明らかにし、当時総理である佐藤栄作はその功労でノーベル平和賞まで受けた。 だが、2010年<NHK>が放映したドキュメンタリー<核を求めた日本>を見れば、1969年外務省が西ドイツ外務部関係者を招いて共同で核兵器を開発しようと提案し、専門家たちに核兵器開発能力に対する報告書を極秘裏に作成させるなど核武装の夢を完全に捨てていなかったことがわかった。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/539030.html 訳J.S