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ギリシャ、2次総選挙射程圏…‘ドラクマ’復帰?

原文入力:2012/05/13 22:32(1925字)

←カロロス パプリアス ギリシャ大統領(中)、エバンゲル ロスペニジェロス(左)社会党党首、アントニス サマラス(左から二番目)新民主党代表、アレクシス チプラス(右)Syriza(急進左派連合)代表が13日アテネ大統領宮で会っている。 社会党は第1・第2党である新民主党、Syrizaに続き連立政府構成を試みたが失敗した。 パプリアス大統領までが17日までに政府構成に失敗すればギリシャは来月2次総選挙も行うことになる。 アテネ/APニューシス

第3党も‘連合政府構成’失敗…大統領に交渉権移る
17日を過ぎれば再総選挙手順…ユーロゾーン‘ギリシャ脱退’準備

 ギリシャのカロロス パプリアス大統領は13日各政党代表に会い連合政府構成のための‘最後の交渉’を始めた。 しかし去る6日の総選挙で1~2位を占めた新民主党とSyriza(急進左派連合)に続き第3党である社会党も連合政府構成に失敗して、来月10日または17日頃に第2次総選挙実施が避けられないものと見られる。

 社会党エバンゲロス ペニジェロス党首は12日午後パプリアス大統領に政府構成権を返却した。 ペニジェロスは前日‘救済金融条件撤回’を公約してきたSyrizaのアレクシス チプラス代表に会ったが、合意を引き出せなかった。 連合政府構成の鍵を握っているSyrizaはヨーロッパ連合と国際通貨基金(IMF)から1300億ユーロ(約193兆ウォン)を受け取る代価として約束した緊縮条件を再交渉しなければならないと主張する反面、他の主要政党らはユーロゾーン脱退を憂慮し、これに反対している。

 パプリアス大統領は13日昼12時、主要3政党指導者に会い、連合政府構成を促した後、続いて極右 黄金の夜明け党など議会進出に成功した残りの4党代表に会った。 大統領までが与えられた期間(今月17日)まで仲裁に失敗する場合、来月2次総選挙も執り行う。 チプラスはこの日の会合の後「親救済金融連合政府に参加したり支持しない」とし再総選挙の可能性を高めた。

 12日現地日刊紙<コスモス ツー エペンディティ>による調査の結果、2次総選挙が実施されればSyrizaが25.5%を得票し第1党に上がることが明らかになった。 1次で1位だった新民主党は2次で21.7%で2位に下がる展望だ。 英国<ファイナンシャル タイムズ>は「Syrizaが2次総選挙で第1党になるために政府構成に非協調的」と指摘した経緯がある。

 ギリシャの政治的不安が続く中で、ヨーロッパ連合はギリシャのユーロゾーン脱退に備えた本格的な準備に入った。 ペル ヤンソン スウェーデン中央銀行副総裁は「ヨーロッパ中央銀行長がギリシャのユーロゾーン脱退の可能性と対応法に関し公開討論を始めた」と明らかにした。 シティグループもギリシャが18ヶ月以内に自国通貨であるドラクマに戻る可能性を75%と占った。

 一部ではギリシャがユーロゾーン17ヶ国の国内総生産(GDP)に占める比重が2.2%に過ぎない‘小さな国’でありユーロゾーンに及ぼす影響が大きくないという予想もある。 しかし英国<ガーディアン>は「ユーロゾーン脱退の先例が作られれば、スペイン・イタリアのような‘大きな’債務国もこの先例に従うことが起こり得る」と警告した。

 ユーロゾーン脱退に対する憂慮はギリシャ内部でも高い。 テオドロス パン カロロス ギリシャ副総理は 「6週間以内に資金が底をつく」とし「彼ら(ドイツ)が我々に借金返済の資金を与えないことはほとんど確実だ」と憂慮した。

 通貨価値急落など少なくとも短期的には一層苛酷な試練が予想され、国民もユーロゾーン脱退までは望んでいない。 現地世論調査機関カパ リサーチが9~10日に実施したアンケート調査の結果によれば、ギリシャ国民の78%は「どんな政府ができてもユーロゾーンに残れるようすべての措置を取らなければならない」と答えた。 反面ドラクマ通貨に復帰しなければならないという意見は12.9%であった。 救済金融を招いた新民主党と社会党に対する反発からSyrizaを支持するものの、ユーロゾーン離脱を招くようになるSyrizaの主張には同意しないギリシャ国民の‘複雑な内心’が伺える。

チョン・ジョンユン記者 ggum@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/532643.html 訳J.S