原文入力:2011/12/02 22:36(2062字)
ファン・ジュンボム記者、ユ・ソンヒ記者
‘選管委DDoS攻撃’犯人摘発 一波万波
薄氷選挙に投票率低くするために犯した可能性
チェ・グシク議員 "関与明らかになれば議員職辞退"
野党 "組織的背後ある…資金出処を明らかにすべき"
10・26再補欠選挙当日、中央選挙管理委員会もホームページに分散サービス攻撃(DDoS)をした犯人がチェ・グシク ハンナラ党議員の秘書であることが明らかになったことは、それだけでも前例を見ない衝撃的事件だ。特に当時投票率が勝敗を分ける主要変数として焦眉の関心を集めた状況だったため、投票率下落などを狙った犯罪であることが明らかになれば、ハンナラ党に大きな後暴風が吹き荒れるものと見られる。
この事件の核心はチェ・グシク議員随行秘書のコン・某(27)氏の‘背後’の有無だ。チェ議員やハンナラ党関係者たちがコン氏の犯行をあらかじめ知っていたり指示したか否かにより事件は超大型政治事件に燃え上がる可能性がある。 野党は2日、コン氏とチェ議員、ハンナラ党の関連疑惑を集中的に提起して出た。
特に野党はチェ議員がハンナラ党の広報企画本部長だった点と犯行に関連があるのではないかと攻勢をかけている。 ホン・ジュンピョ ハンナラ党代表は去る7月に就任した後、<朝鮮日報>出身再選のチェ議員(慶南(キョンナム)晋州(チンジュ)甲選挙区)を広報企画本部長に任命し「ハンナラ党の金持ち政党、特権政党、ウェルビーイング政党のイメージを変えるために、チェ議員が‘スピンドクター’(政治広報専門家)の役割をしてくれ」と頼んだ。
野党はソウル市長補欠選挙当時、投票率が高ければ野党圏に有利と展望されていた状況で出勤途上の投票率を低くするために誰かが組織的に行動したものではないかと主張している。警察による調査の結果、コン氏一行は投票日の10月26日午前5時から11時の間に選管委ホームページを集中的に攻撃し、実際にサイトのマヒは出勤時間である午前6時から2時間程度にわたり起きた。
イ・ヨンソプ民主党スポークスマンは「ソウル市長選挙はリアルタイム投票率が最大関心事だっただけに、たった0.1%でも勝敗が分かれうる程の超薄氷が予想される選挙であった」として「夜明けに投票できずに出勤した有権者は投票率に神経を尖らせていたことを勘案する時、単純に‘情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律’違反の問題だけとは見られない重大懸案」と話した。
野党はまた、選管委ホームページ攻撃に利用されたDDoS攻撃には専門的な技術が必要であり、犯罪にともなう補償費用などを考慮すれば20代数人の単独犯行と見るのは難しいと疑惑を提起した。
国会行政安全委員会民主党幹事のぺク・ウォンウ議員らは「200台余りのゾンビPCを動員し専門家たちと共謀した点から見る時、組織的背後が明確にあるだろう」とし「ハンナラ党ナ・ギョンウォン候補選挙本部とハンナラ党、それ以上の背後に対して徹底的に暴いて国民の前に明らかにしなければならない」と促した。彼らは 「こういう工作をするに当たって金を受け取らずにしたわけがないので資金出処を把握しなければならない」とも要求した。
これに対してチェ議員は「事件にかかわったという事実が明らかになれば直ちに議員職を辞退する」として関連性を強力に否認した。チェ議員はこの日午後、緊急記者会見を行い「(コン氏が)先週‘具合が良くない’として止めたが、(今回の事件と関連があるかは)分からなかった」として「昨日(1日)午後、警察に捕らえられたという事実を知った」と話した。チェ議員は「生涯を言論人として生活し、一言一言全てが残ると考え慎重に生きてきた」として「こういうことを誰かにそそのかすとは想像できない」と話した。<朝鮮日報>記者出身のチェ議員は「補佐陣と周辺を相手に確認してみたが、運転手がそんなことにかかわる何の理由もないと言っている」と強調した。ハンナラ党も「個人的な突出行動」(キム・ギヒョン スポークスマン)としながら一線を画した。
コン氏と共犯のホームページ製作業者であるカン・某、キム・某、ファン・某氏など4人が全てチェ議員の地方選挙区の慶南晋州出身という点も野党が注目する点だ。また、コン氏がチェ議員の‘運転手’だという点も目を引く点だ。運転手は内密な動線まで共有するため、議員は親戚など信頼関係が非常に厚い人を運転手として雇用する。
警察は 「該当議員など上層部ラインの指示有無を明らかにするために全般的な捜査を進める」と明らかにした。ファン・ジュンボム、ユ・ソンヒ記者 jaybee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/508308.html 訳J.S