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勤労挺身隊‘99円補償’に憤怒

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/505291.html

原文入力:2011/11/13 20:48(1698字)
交渉費募金 11万人 腕まくり
チョン・デハ記者


1千ウォンずつ1億2千万ウォン集め
市民の集い、財政難に一息
"交渉中の三菱圧迫
無関心な政府が恥ずかしい"


‘10万希望リレー 10万人突破’という横断幕が掲げられた。‘勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の集い’会員10余人は13日午後、光州(クァンジュ)広域市、東区、雲林洞(ウルリムドン)、無等山(ムドゥンサン)登山口に横断幕を掲げた。

日帝強制占領期間に三菱重工業へ強制動員された‘朝鮮女子勤労挺身隊’被害者ハルモニがこの会社を相手に被害補償交渉を行えるようにするために今年最後の寄付募金運動を行った。イ・クゴン(43)市民の集い事務局長は「勤労挺身隊ハルモニが厚生年金脱退手当てとして支給された金額である99円には怒りと涙が隠れている」と語った。


この市民の集いはヤン・クムドク(83・光州、西区(ソグ)良洞(ヤンドン))氏ら被害者ハルモニ8人が日本政府と三菱重工業を相手に出した損害賠償請求訴訟で2008年11月に敗訴した後に発足した。ハルモニたちは2009年から208回にわたり三菱自動車光州展示場前で開場反対1人示威を行い、昨年6月には日本の三菱重工業本社を訪ね13万5000人余りの抗議署名簿を渡した。ついに三菱重工業は昨年7月、‘交渉に応じる’という意向を明らかにした。日本の民間企業が韓国徴用被害者に対する補償交渉に応じた初めての事例であった。


だが、市民会は交渉のために日本を往復しながら深刻な財政難に直面した。政府に積極的な関心を要請したが、黙殺無返答だった。市民の集い会員の住宅貸切保証金まで引き出して使う状況にまで追い込まれた。三菱との交渉も膠着局面に入り込い容易ではない状況だった。


この時に思い出したのが‘99円’と‘10万人’だった。市民の集いは去る2月15日、99円に該当する1000ウォンを10万人から集めようという希望リレーキャンペーンに乗り出した。99円は日本政府が2009年12月、厚生年金(国民年金)支給請求訴訟を起こした勤労挺身隊ハルモニ7人に支給した金額だ。我が国のお金で1294ウォンに過ぎない金額だ。


1944~45年、13~15才の年齢で連行された少女300人余りは三菱重工業名古屋航空製作所で仕事をし義務的に厚生年金に加入した。1~2年間働いて賃金を一銭も受け取れず挺身隊という名称のために慰安婦との誤解を受け離婚などの痛みを体験したハルモニ7人に対して日本政府は40年余りの物価上昇分さえ反映しない厚生年金脱退手当てとして99円ずつの支給を決めた。99円に怒ったハルモニ8人中の3人は亡くなった。寄付募金目標を10万人に定めたのは、日帝強制占領期間に三菱に連行された強制動員被害者が10万人に及ぶためだった。


市民の集いはこの日で今年の希望リレーを終わらせた。9ヶ月間に11万人の署名を集め、寄付金1億2000万ウォンを集めた。市民の集いは土・日曜日ごとに街頭キャンペーンを行った。光州では中・高校147校の生徒6万3000人余りが参加した。江原(カンウォン)、蓬坪(ボンピョン)高と大田(テジョン)老隠(ノウン)高、忠北(チュンブク)、清州(チョンジュ)女子高の生徒たちも寄付を送った。ポータルサイト ダウム アゴラの募金請願に全国から1万6000人余りのネチズンたちが声援をおくった。


キム・ヒヨン(52)市民の集い共同代表は「日本政府は‘1965年の韓-日協定締結によりすべての請求権が消滅した’と主張するが、歴史的審判には時効がない」として「市民が出した‘1000ウォン’には99円を渡した日本政府と交渉に無関心なわが国政府を恥を知らせ、現在交渉中の三菱を圧迫する意味が含まれている」と話した。


光州/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr


原文: 訳J.S