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イ大統領 “北朝鮮安定が南北協力に助け”

原文入力:2009-03-04午後11:15:17
イ大統領, オーストラリアで明らかに…対北政策変化 触覚

ソン・ウォンジェ記者

北韓体制の安定が南北協力に役立つというイ・ミョンバク大統領の4日発言は、この間イ大統領の北韓関連発言の中で最も融和的だ。

イ大統領はこの間、峠ごとに北韓を刺激する言及をしてきた。昨年11月の訪米記者懇談会では‘自由民主主義体制統一が窮極目標’と話した。キム・ジョンイル国防委員長の健康異常説で北韓急変事態論と崩壊論が議論された時点では‘対北吸収統一’シナリオを念頭に置いたのではないかという疑問を呼んだ。

先月12日ハンナラ党青年委員会関係者たちとの晩餐では「一日三食食べることを心配する社会主義ならば、そのような社会主義はしないのが良くはないか」と話したと伝えられた。非公式的言及だったが北韓体制を否定する発言と受け取られた。その度ごとに北韓は「同族対決狂症に凝り固まったイ・ミョンバク一派とは南北関係を論じる余地がない」と強力に反発した。韓国政府が何回も条件なしで南北対話方針を明らかにしたが、北韓は南側最高指導者の‘対決的発言’に照らして南側の真正性を信じることができないとし応じなかった。

反面、今回の発言は南側内部の北朝鮮崩壊論に一定の線を引いたものであり、北韓の対南疑問緩和に役立つものと見られる。ヒラリー・クリントン米国務長官が先月20日訪韓時「私たちの目標は現在北韓のリーダーシップをどのように6者会談の交渉テーブルに復帰させるかということ」と話したこととも軌道を一にする。

この日の発言が“南北間合意事項を尊重する”と明らかにした過去3・1節記念演説に続いて出てきた点も目を引く。イ大統領は以前までは‘南北間合意精神を尊重する’としてきた。大統領府関係者は当時「微妙な差を置いたものではない」と言ったが、ヒョン・インテク統一部長官はこの日の記者懇談会で「(尊重すると明らかにした)南北合意には6・15と10・4宣言も含まれる」として「過去の‘合意精神尊重’とニュアンスの差は明確にある」と話した。2宣言に対する政府態度が一歩進んだことを表わしたのだ。ただし、政府がこういう‘話’の差を今後実際の対北政策推進過程でどのように具体化するかは相変らず空白だ。

イ大統領はこの日また6者会談の永久化を含んだ東北アジア多者安保協議体制の必要性も提起した。これまたこの間、韓-米同盟の重要性を主に強調してきた韓国政府の態度に照らして進展した見解表明という解説が出てくる。

ソン・ウォンジェ記者wonje@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/342209.html

原文: 訳J.S