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機務司‘ソウルでもハッキング’…組織的査察 疑惑

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/499853.html

原文入力:2011/10/07 23:11(1257字)
イ・スニョク記者


国防部、ソウル・光州(クァンジュ)で2回 朝鮮大教授ハッキング認める
他地域要員も介入可能性… "個人の所業" 発表 疑問


国軍機務司令部(訳注:軍事に関する情報収集及び捜査を目的とする機関であり民間人に対しては権限を持たない)の民間人査察疑惑の波紋が大きくなりそうだ。光州・全南機務部隊要員2人が朝鮮大K教授の電子メールをハッキングした事実を認め、また別の機務司要員らもこれに関与した情況が明らかになったためだ。

7日に開かれた国会国防委員会国政監査でアン・キュバク議員(民主党)は「9月2日光州で固定IPを利用したハッキング以外に8月29日と9月1日にもソウル、松坡地域で流動IPを利用したハッキングの試みがあったが、それを知っているか」と尋ねた。これに対し国防部スン・チャンネ調査本部長(陸軍少将)は「知っている。いったい誰がなぜハッキングを試みたのか捜査中だ」と答えた。スン本部長は9月2日ハッキングと関連して「当事者がハッキングを認めており、物証も確保した」と付け加えた。


機務司はキム・クァンジン国防部長官が9月23日「厳正に捜査しろ」と指示する時までは9月2日のハッキングと関連してのみ「当事者はIDを盗用されたと言っている」と主張した。ところが以後の捜査で機務司要員2人が疑惑を認めたと伝えられた後には「地域の機務部隊要員が個人的に行ったこと」という非公式釈明を出した。事実2人の要員が個人的にハッキングしたという釈明も成立しえないが、8月29日と9月1日にソウルでの追加ハッキング未遂まで確認されるに及び機務司の民間人査察は既成事実化する雰囲気だ。


追加ハッキングが明らかになったことと関連して軍消息筋は「蚕室(チャムシル)付近に機務司要員らの官舎があり、それと関連があるようだ」と話した。 アン・キュバク議員は国政監査でペ・トゥクシク機務司令官に「(8月29日と9月1日)ソウルでハッキングを試みたが失敗したので、(9月2日)光州でしたのではないか」と追及した。


軍当局の消極的な捜査を巡ってもうわさが出回っている。長官の指示ならば国防部調査本部が直接乗り出すのが普通なのに、光州地域の郷土師団である31師団憲兵隊が捜査を進めているためだ。軍内外では‘一介の師団憲兵隊が機務司を相手にまともに捜査できるか’という話が出回っている。


これに先立ち朝鮮大K教授は去る9月5日、自身の電子メールなどがハッキングされたとし警察に捜査を依頼し、光州東部警察署は9月2日、光州北区のあるネットカフェで光州・全南機務部隊要員2人のIDを利用したハッキングがあったことを確認し事件を軍に引き渡した。


イ・スニョク記者 hyuk@hani.co.kr


原文: 訳J.S