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[このひと] "電気プラグのない世の中は可能です"

原文入力:2011/09/22 21:28(1412字)


‘電気を使わない製品’発明家 藤村靖之 博士
‘福島原発事故’講演のために訪韓
各種の非電力用品・テーマ公園 製作
"エネルギー欲望が悲劇的現実を招く"


←藤村靖之(67・日本大教授)博士


電気のない世の中。去る15日 大規模停電事態を体験した韓国人たちには想像さえしたくない。 だが、日本最高の発明家に挙げられる藤村靖之(67・写真・日本大教授)博士の発明品を見れば決して不可能ではない。喘息を病んだ息子のために空気清浄器を作ろうと発明を始めた彼は、主に電気の必要がない家電?製品を開発してきた。放射冷却原理を利用した冷蔵庫、日光に干して使う除湿機、太陽熱調理器、ぜんまいを巻いて使うカミソリ等30種類を越える。
国内市民環境団体の招請で‘福島原発事故と日本社会システム’について講演するために16年ぶりにソウルに来た藤村博士に22日午後、孝子洞(ヒョジャドン)の韓国健康連帯事務室で会った。

 "去る3月に発生した福島原電発故以後‘電気のない世の中’に対する夢をさらに多くの人々と分かち合わなければならないと決心し韓国を訪れました。"


‘世の中の多くの悲劇はエネルギーに対する欲望のために生じる’と信じる彼は福島原子力発電所事故とイラク戦争を見ながら自身の考えに確信を加えた。彼はこういう悲劇をなくすためにはエネルギーに対する依存を減らさなければなければならないといち早く結論を下した。 だが、人々は電気のない世の中を想像することすら容易でなかった。


彼は電気のない世の中を直接作って見せようと思った。去る2000年春、日本、栃木県那須に2万5千㎡規模のビジョン力テーマ公園を作った。日本の大阪大学で基礎工学博士学位を受け36年間に1300ヶ余りの発明品を作った彼の履歴が光を放つ瞬間だった。


彼はこのテーマ公園を通じて訪問客たちに電気のない世の中を夢見るようにし、自身が発明した家電製品製作法も教えている。「人々とビジョン力製品を直接作りながら、電気を多く使うことより使わないことがより幸せでおもしろいという考えを交わしたかったのです。」その経験を集めて出した<プラグを抜けば地球が美しい>は2ヶ月前に韓国でも翻訳出版され話題になっている。


藤村博士は最近、韓国の停電事態には福島原発事故と共通点が多いと語った。 両事故は共に‘電気をたくさん使うシステムは危険だ’ということを証明しているということだ。彼はさらに便利になるために。さらに多くの電気が必要だという考えを捨てなければなければならないと助言した。「お金やエネルギーなしで幸福になれる世の中を作ることが重要です。そのような考えが世の中を変えることができます。」


ちょうど李明博大統領がこの日、国連会議で原子力発電を拡大するという内容の演説をしたという消息を聞いた彼は一つの要請を伝えた。「日本が被ったことだけでもう充分です。 私の友人である韓国人の皆さん、これ以上そんなことが起きないよう発奮して下さい。」チョン・ファンボン記者 bonge@hani.co.kr


写真エネルギー市民連帯提供


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/497491.html 訳J.S