原文入力:2011/09/14 18:25(2754字)
クォン・オソン記者
ウィキリークス暴露 米外交電文‘高位級KBS記者はハンナラ党の勝利を占う’
2007年大統領選挙を二ヶ月後に控えた時点で、コ・デヨン報道本部長とミン・ギョンウク アンカー "MB当選を楽観"
"故郷・同窓出身を使わずに…能力によって人物を起用する人…" あれやこれやと
←ミン・ギョンウク<ニュース9>アンカー
去る2007年の大統領選挙を控えてコ・デヨン<韓国放送>(KBS)報道本部長(当時 解説委員)とミン・ギョンウク<ニュース9>アンカー(写真・当時取材記者)が李明博ハンナラ党候補の当選を楽観し、米国に各種情報を伝達していた事実がウィキリークスの暴露した米外交折衝電文を通じて14日明らかになった。特にミン アンカーはイ大統領に対して「清潔な人」 、「側近ではなく能力により人物を起用する人」等、友好的な立場をろ過することなしに伝えていたことが分かった。
内部告発サイトのウィキリークスが最近公開した米外交電文の中で、2007年9月19日付米大使館発秘密電文(confidential)は‘高位級KBS記者はハンナラ党の勝利を占う’という題名でコ本部長の大統領選挙展望を米国務部に報告していた。この電文はコ本部長を‘米大使館の頻繁な連絡船’(frequent Embassy contact)と書いている。
コ本部長は「李明博の資質や能力のためではなく三種類の韓国社会の巨大な流れ」のためにイ候補者が当選するだろうとし「(彼が)あまり民族主義的でない点、北韓に対する増加する疑惑、経済成長に対する高まった要求」等を理由に挙げた。
彼は当時、夏にさく烈したシン・ジョンア スキャンダルと関連して「統合民主党に相当な致命打を負わせるだろう」としつつ「大統領選挙が100日も残っていない時点で、盧武鉉大統領が最も近い側近により背信に合ったまぬけな大統領として大衆に認識されることは進歩政党としては最も避けたかったことだろう」と明らかにした。
コ本部長はまた「李明博は朴槿恵と朴槿恵の伝統的で保守的な支持勢力の後援なしには保守派の大統領として国を導いて行くだけの力がない(powerless)」として、イ大統領候補が当時 保守層からの実質的な支持基盤がなかったと評価もした。
2007年12月17日付 駐韓大使館発米国務部秘密電文はミン・ギョンウク アンカーを通じて伝え聞いた李明博候補者に対する内容を‘浦項(ポハン)の根’、‘現代’、‘実用主義’、‘恥ずかしがり屋’、‘人的管理’、‘スキャンダル’、‘核心ビジョンの不足’、‘宗教’等の小題目別に詳しく整理した。この電文にあらわれるイ大統領は‘清潔ながらも違法に対する罪悪感がなく、情実人事をしないとは言え周辺に側近だけがいる’曖昧な人物として現れる。
ミン アンカーは「李明博、チョン・ドンヨン、イ・フェチャンを扱うドキュメンタリーを製作する3チームがあるが、当選候補者のドキュメンタリーだけが放送される」とし、自身が参加していたイ候補者のドキュメンタリー取材過程で知った内容を伝えた。電文には彼が浦項を何度も訪問し李明博候補の知人に会うなど、約一ヶ月間 関連取材をしてきたと出てくる。
ミン アンカーは電文で李明博大統領候補に対する肯定的な評価を添えて詳しい情報を伝えたと出てくる。彼は「私が会った李明博をよく知っている大部分の人々は、李明博が‘非常に清潔な人’と主張した」と明らかにした。彼が現代で仕事をしていた時期「個人的な請託を受けてくれず、故郷の友人と親戚らが失望した」という内容も出てくる。
その一方で、大統領選挙過程でふくらんだ脱税-偽装転入論難に対しては「当時、金のある人々はみな同じように行動したので、自身も許されると李明博候補者は考えている」と伝えた。また「今回の選挙が道徳性よりは経済に焦点が合わされていて、イ候補者が‘道徳的欠陥’にもかかわらず当選するだろう」と占った。
ミン アンカーはまた イ大統領候補を‘恥ずかしがり屋’(shy guy)と説明した。彼は「イ候補者の最も近い知人数人に聞いた所、彼は心底 恥ずかしがり屋」とし「そのため彼の周辺には‘彼の’人々だけがいる」と伝えた。
彼はまた「李明博は実用的な人だと感じられ、長い歳月が流れても大きな耽溺にははまらない人」と明らかにした。「李明博は経済的専門性は制限的だが優れた決断力のおかげで韓国を経済危機から抜け出させた金大中大統領と似ている部分もある」と付け加えた。
電文の最後に米大使館側は「ミン・ギョンウクはドキュメンタリーに関して調査する1ヶ月間、李明博と彼の側近らによって完全に説得された」として「(イ候補者に対する) KBSのドキュメンタリーは李明博がとても喜ぶだろうもの」と評価するともした。
このような内容は「KBS職員は本人または、取材源・出演者の個人的な目的に迎合する取材・製作活動をせず、取材・製作中に取得した情報はプログラムのためだけに使う」と明らかにしたKBS倫理綱領に反することであるため論難が予想される。
これに対して<韓国放送>(KBS)側は「日常的で常識的な水準の対話をしたことなので、二人とも倫理綱領に反したわけではない」とし「ウィキリークスに出てきたことは新聞記事に出てくる‘うわさ’水準を抜け出すことができないものだ。本人らの立場ではあきれる状況」と明らかにしたと<メディア オヌル>は伝えた。
ミン・ギョンウク アンカーはこの日 自身のツイッターを通じて「‘清潔だ’ということは1ヶ月間の取材をしながら会ったイ・ミョンバク候補の知人たちのうわさや話を他人に伝えたこと」とし「イ候補に対する批判的な見解もある(と明らかにした)」と釈明した。彼はまた「その電文の作成者は在ワシントン(特派員)当時、隣人が連れてきた童顔の韓国系米国人」としながら「多分、自身が知っている部分、自身が調査した部分を私の話とごちゃごちゃに構成したもののようだ」と書いた。
ミン アンカーは2004年<韓国放送>のワシントン特派員を務め、2011年新年改編をむかえ看板ニュース プログラムである‘ニュース9’のアンカーを担当した。
クォン・オソン記者 sage5th@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/496078.html 訳J.S