原文入力:2011/09/14 08:19(1332字)
キム・ミンギョン記者
今年1学期、国外旅行比率 80%に達する…自律型私立高も2.4倍
"学校・両親により旅行さえ差別…低所得層への支援増やすべき"
ソウル地域の自律型私立高(自私高)である○高に通うK(16)君は去る5月、済州道(チェジュド)へ修学旅行に行ってきた。K君は去る1学期にカンボジア、台湾、中国、上海、北京、済州道の5ヶ所中から望む所を選択し修学旅行に行ったが、社会的配慮対象者の彼としては修学旅行費負担のために済州道を選んだ。済州道修学旅行費は1人当り45万ウォンで、中国北京(68万8000ウォン),上海(70万4000ウォン),台湾(73万ウォン),カンボジア(107万ウォン)より安かった。そのため一般学生の23%は済州道を、77%が国外に行った反面、社会配慮対象者の37%は済州道に、63%は国外旅行に行った。
○高のある教師は「自律型私立高指定前の2009年には済州道へ一学年全員修学旅行に行ったが、指定後は父母の経済的水準が高まり生徒たちも国外旅行経験が多く国外旅行が増加している」として「国民基礎生活保障受給者、片親家族保護対象者などの社会配慮対象学生たちはどうしても費用に悩まざるを得ない」と話した。
国会教育科学技術委員会所属クォン・ヨンギル民主労働党議員が教育科学技術部から提出させ13日に公開した‘2011学年度1学期 全国高校修学旅行現況’分析によれば、特別目的高校と自律型私立高の修学旅行費は一般系高より各々4倍、2.4倍高かった。これは2010年8月基準で首都圏地域の特別目的高校と自律型私立高の修学旅行費が一般系高校より各々3.2倍、1.9倍多かったことに比べて高まったもので、学校序列化にともなう修学旅行費の序列化が深刻化されたことを示している。また、国外旅行比率も特別目的高校と自律型私立高が一般系高校より各々15.6倍、8倍多かった。
一般系高校内でも修学旅行費の差があった。2011年ソウル地域で後期一般高校支援率が最も高かったK高はヨーロッパ(284万ウォン),米国(268万ウォン),中国(65万5000ウォン)へ修学旅行を行ったが、一学校の中でも修学旅行費の差が最大4倍にもなった。
しかし低所得層の子供に対する修学旅行費支援は足踏み段階だ。教科部支援はなく、ソウル市教育庁が2011年から62億ウォンの予算を投じ基礎生活受給者などに高校生23万5000ウォン、中学生16万5000ウォン、小学生13万4000ウォンずつ支援するなど一部市・道教育庁は自らの予算を通じて支援しているが、全額ではない。クォン・ヨンギル議員は「修学旅行ですら生徒たちは通う学校と両親の経済力により差別を受けている」として「低所得層の子供が差別なしに修学旅行に行けるよう予算を増やし支援を強化しなければならない」と話した。
キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr
原文: 訳J.S