原文入力:2009-03-02午後10:27:33
クォン・ヒョクチョル記者
国連軍司令部と北韓軍が2日、6年6ヶ月ぶりに第15次将軍級会談を持ったが32分間でお互いの立場を確認しただけで成果なく終わった。
この日午前10時、板門店で開かれた会談で北韓は9~20日に予定された韓-米連合練習の‘キー リゾルブ’に対して「韓半島情勢を悪化の一路に推し進めること」として中断を要求した。北韓はまた「軍事境界線一帯での米軍の挑発が予測できない軍事的衝突を呼び起こしかねない」として「こういう活動が続けば断固たる対応措置をする」と主張した。
これに対してUN司令部は「キー リゾルブ演習は例年行っている防御訓練でありUN司令部所属米軍の軍事境界線南側での活動は停戦協定維持任務の遂行だ」と対抗した。
今回の会談は南北の軍事的緊張が高まる中で北韓が先に会談を提案して注目されたが、両側の主張を確認しただけで終えられた。会談後、UN司令部は報道資料を出し「両側は緊張を緩和し透明性を保障するための方案を議論し、この問題をさらに議論しようということに合意した」と明らかにしたが、次の会談日程は定められなかった。
北韓は先月28日、南側国防部に‘南北管理区域での米軍の挑発’を非難する電話通知文を送り、同日UN司令部に‘緊張緩和を議論しよう’として会談を提案した。北韓が事実上米軍により構成されたUN司令部に会談を先に提案したのは2002年9月以後、南北軍事当局間対話で解決してきた韓半島軍事問題を米国と直接協議し韓国を排除するという意図と見える。
南北は2002年9月採択した軍事保障合意書で‘南北管理区域で提起されるすべての軍事的実務問題は南と北が協議処理する’と合意した。 北朝鮮が6年6ヶ月ぶりにUN司令部と会談を再開したのは去る1月30日北韓が明らかにした‘南北政治・軍事的対決状態解消と関連した合意無効’宣言の延長線だ。
2002年京義線・東海線連結工事の時、北韓とUN司令部は南北管理区域の軍事的管轄権を巡って衝突した。当時北韓は南北が全権を行使することができると主張し、UN司令部は停戦協定が適用されると対抗した。以後UN司令部と北韓の対話は止まり南北軍事当局会談が軍事的緊張緩和を扱ってきた。 クォン・ヒョクチョル記者nura@hani.co.kr