原文入力:2009-02-27午後08:19:05
本試験・高校等級制には目をつむり ‘公教育活性化’ 空虚な宣言
チョン・ミニョン記者
公教育を傷つける大学入試選考を事実上ほう助してきた韓国大学教育協議会(大教協)が教育科学技術部などと共に‘公教育活性化のための共同宣言’を発表し、高麗大高校等級制疑惑免罪符調査などに対する批判世論を意識した‘カムフラージュ’という指摘が出ている。
大教協と教科部,韓国教員団体総連合会,全国市・道教育長協議会は27日午前ソウル,中区のコリアナホテルで共同記者会見を行い「公教育信頼回復と私教育費軽減のために共同で努力するものであり、画一的な試験成績中心の学生選抜から抜け出す」という内容の共同宣言文を発表した。
しかし大教協が去る1年間、大学が教育現場を跛行に導く入学選考を実施しても手をこまねいて、はなはだしきは公教育の正常運営のため‘3不’(高校等級制・寄与入学制・本試験の禁止)を無力化するのに先頭に立ってきたという点で、今回の共同宣言をすなおに見られないという人々が少なくない。
大教協は現政権スタート直後の昨年2月、「大学入試自由化を推進しても過去の国・英・数中心の本試験に戻らないように努力する」と明らかにした。だが昨年の随時募集で本試験に近い論述考査を実施した大学らに対してはなんの制裁もしなかった。また最近、延世大と高麗大が2012学年度から本試験と高校等級制導入を検討すると公開的に明らかにしたが何の対策も出さずにいる。
大学入試自由化にともなう混乱を防ぐために政府と与党が構成しようとしている‘教育協力委員会’に対してもソン・ビョンド大教協会長は‘2012年以後にした方が良い’として事実上拒否意思を明らかにすることもした。韓国大学教育研究所キム・サモ研究員は「大教協は大学自律だけを主張してきただけで社会的約束を破った大学を制御する意志も能力もなかった」として「今回の共同宣言文発表も批判世論を揉み消そうとする詐欺に過ぎない」と批判した。
チョン・ミニョン記者minyoung@hani.co.kr