原文入力:2011/08/05 20:46(1465字)
教科部、世宗(セジョン)市に‘ランニングメイト制’導入 意向
教育団体 "教育の政治的中立性 き損" 批判
教育科学技術部が来年4月に行われる世宗特別自治市選挙で市長いと教育長が共同で選挙を行う事実上のランニングメイト制の導入を推進しており、論難がおきている。
5日午後、教科部主催で忠北(チュンブク)、清州(チョンジュ)のラマダ ホテルで開かれた‘世宗市教育自治問題と課題’政策討論会で、チェ・ヨンチュル忠北大教授(行政学)は主題発表を通じて「既存教育長選挙では低い投票率と住民の無関心、市・道知事との葛藤などの問題点があらわれた」として「教育長と市長候補者が共同で候補者登録を行い、選挙運動も共同で行う方式を導入しなければならない」と主張した。
世宗市長と世宗市教育長を選ぶ選挙は来年4月の第19代国会議員選挙と一緒に実施され、その任期は2014年に行う地方選挙で当選した候補が就任する時までの2年余(2011年7月~2014年6月)だ。
チェ教授はこの日、教育長と市長の投票用紙を別々に作るものの、それぞれの投票用紙に共同で候補者登録をした相手候補の名前を併せて明記する選挙方式を提案した。教育長投票用紙の教育長候補の名前の下にその候補と協調した市長候補の名前を表示しようということだ。
チェ教授は「政党の公認を受けた市長候補の名前を教育長候補の下に表示すれば、彼がハンナラ党指向なのか民主党指向なのかを知ることが出来、情報提供の効果がある」として「投票用紙が別に製作されるので有権者が願えば性向の異なる候補を選択できるという点で既存のランニングメイト制とは違う」と話した。
しかしこのような方式は事実上のランニングメイト制であり、現行法が規定した教育の政治的中立性を傷つけかねないという批判が出ている。ハ・ポンウン京畿大教授(教育学)は「無所属で出馬する教育長候補が政党の背景を持つ市長候補と投票用紙に並んでいることになれば、政治的な影響を受けるほかはないという点でランニングメイト制に他ならない」と語った。イ・ドクナン国会立法調査処研究委員は「ランニングメイト制を導入しようとするなら法を改正しなければならないため、こういう迂迴的な方式を考案したと見られるが正常でない」と話した。
コ・ジョン済州(チェジュ)大教授(教育学)は「共同登録というが結果的に教育長候補が当選に有利な市・道知事の指名を受けるため政治的ロビー活動をするランニングメイト制の副作用があらわれざるをえない」と話した。
これに対して教科部が2014年地方選挙で教育長直選制を廃止するための手順を踏んでいるのではないかという展望も出ている。実際、チェ・ヨンチュル教授は教科部の委託を受けて教育長の選挙制度改善方向を盛り込んだ‘地方教育自治制度改善方案’という政策研究報告書を今年の初め提出した。
ある教授は 「人口9万の基礎自治団体に高い費用をかけて選挙をするのが惜しいなら、2014年まで一時的に公募制などの代案を模索すれば良い」として「政府が2014年の地方選挙で市・道知事の教育長指名制を貫徹させようとする下心があらわれた」と指摘した。 チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr
原文: 訳J.S