原文入力:2011/08/02 22:09(1444字)
パク・ギョンマン記者
先月末、竣工控えて構造物流失・あちこち土砂に埋もれ
環境毀損 反対の中、強行の祟り…住民たち 浸水被害に抗議も
←2日午前、京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)、徳陽区(トギャング)、官山洞(クヮンサンドン)、碧蹄(ピョクチェ)橋近隣の恭陵川辺の自転車道路に豪雨で壊れた大理石の柱と欄干の覆いなどが四方に散らばっている。
‘自転車天国’を標ぼうしてきた京畿道、高陽市が89億ウォン余りを投じて作った恭陵川自転車道路が先月末の竣工式を控えて降った豪雨で大理石とコンクリートなどの人工構造物が大きく流失し、道のあちこちに土砂が積もり住民たちの抗議が相次いでいる。
2日午前、高陽市、徳陽区、官山洞、碧蹄橋~奈遊洞 芝英橋区間の恭陵川自転車道路3kmを見て回ったところ、碧蹄橋付近に作った幅3m、長さ15m規模の‘自転車橋’は大理石柱と欄干の覆いが四方に散らばっており、舗装用コンクリートは急流のために つぎはぎのように裂けていた。また、下流側の奈遊洞の一部区間では住民たちが自転車から降りて歩かなければならない程に自転車道路に土砂が積もり泥水がたまっていた。
碧蹄橋付近で畑作を行う官山洞 花の村の住民たちは河川を横切る自転車橋のために農耕地13余万㎡と住宅10余世帯が浸水の被害を受け、700余世帯が危険に陥ったと主張した。官山洞の住民チョ・ドングン(48)氏は「自転車橋の橋脚と欄干に引っかかったゴミの山のために碧蹄橋付近の水位が上昇し流速が遅くなり、水が河川に落ちられず農場へ逆流した結果、サンチュ、ネギ、唐辛子などの農作物が大きな被害を受けた」として「雨がもう少し降り碧蹄川が氾濫していれば花の村一帯700余世帯が水に浸るところだった」と話した。
京畿道、楊州(ヤンジュ)市に源を発し高陽市を経て坡州市(パジュシ)交河邑まで続く全長45.19kmの漢江第1支流の恭陵川は天然記念物のサカツラガンとオシドリ、絶滅危機種の大ガンなどが群棲する生態的価値の高いところなので環境団体は河川水辺の自転車道路造成に反対してきた。
高陽・坡州環境運動連合は「渡り鳥たちのくつろぎの里である恭陵川辺に自転車道路を作れば水辺空間き損が不可避で、コンクリート道路と人工施設ができる場合、洪水被害が予想される」と指摘してきた。(<ハンギョレ> 2009年12月14日付14面参照)
高陽市は環境団体の反対の中で国費10億ウォンなど89億4300万ウォンを投じて恭陵川9.2km区間に自転車道路と散歩道を作る‘恭陵川レジャー名所化事業’を2009年7月に着工し、先月末の竣工を控えていた。
高陽市はこれに先立ち事前環境性検討で自転車道路と散歩道の幅を最小化し堤防道を活用してまず設置すると明らかにしたが、実際には自転車道路は5m幅で河川辺に大部分が設置された。
高陽市関係者は 「環境団体の要求を反映し、できるだけ堤防側に寄せて土地を盛り土した後に自転車道路を作った」として「自転車道が一部壊れて低地帯が浸水したことは工事のミスでなく豪雨のせい」と話した。
高陽/文・写真パク・ギョンマン記者 mania@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/490111.html 訳J.S